複利と単利の違いって何?
FXでも複利運用はできるの?
FXで複利運用をするメリット・デメリットが知りたい
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
複利と単利の違いは、利益を元本に組み入れて再投資するかどうかです。
複利は単利より大きな利益が狙えますが、失敗すると損失のリスクも大きくなります。
そこでこの記事では、複利運用のメリット・デメリットを解説するとともに、複利運用のコツと注意点をお伝えします。
記事内容を実践すれば、FX初心者でも安全に複利運用で資金を増やせますよ。
それでは最初に複利と単利の仕組みについて解説しましょう。
複利とは?
複利とは銀行預金で得た「利息」や、投資で得た「売却益」や「配当」を元本に組み入れて再投資して、より多くの利益を狙う方法です。
一方で利益を再投資せずに、当初の元本に対する利益だけで運用するのは単利と呼ばれます。
FXで複利効果は得られるのか?
FXにおいても複利効果を得ることができます。
なぜなら、FXで得た為替差益やスワップ利益を口座から出金せずに、そのまま運用を続けるだけでいいからです。
証拠金8万円で米ドル円の通貨ペアを2万通貨取引して、20pips利確すると4,000円の利益が出て、証拠金は84,000円に増えますね。
次の取引で米ドル円を21,000通貨取引して、同じく20pips利確すると、利益が4,200円に増えるんです。
複利効果を使うと取引量が増えるので、同じ値幅を利確しても得られる利益がどんどん増えていくんですね!
複利運用と単利運用による利益はどのくらい違うのか
「複利と単利でどのくらい利益って変わってくるの?」と気になる方も多いはずなので、実際にシミュレーションしてみましょう。
証拠金5万円で米ドル円の通貨ペアを1,000万通貨取引して、デイトレードで1日平均10pips稼ぐケースを仮定します。
①複利で運用
日々の利益は1,000通貨×10pips=100円なので、利回りは100円÷5万円×100%=0.2%です。
毎日0.2%の利益を再投資すると、1ヶ月後(稼働日20で計算)の元本は5万円に(1+0.002)を20回かけた52,038円に増える計算になります。
月間利益は2,038円になり、利回りでいうと4.076%ですね。
1年間では30,756円の利益となり、利回りはなんと61.51%にもなるんです!
実際に毎日平均10pips稼ぎ続けられるかは別問題ですが、理論上は1年間で5万円が80,756円になるのが判りますね。
ただし、上記の計算は再投資する通貨単位を1通貨刻みで増やせる前提で行っているので、実践できるのは松井証券またはSBI FXトレードのみであることに注意してください。
最低取引単位が大きいFX会社を使うほど、再投資する時の取引量を増やしにくくなるので、利回りは低下します。
②単利で運用
単利で運用した場合は、単純に毎日100円の利益が出るだけなので、複利より簡単に計算できます。
【1日の利益】=1,000通貨×10pips=100円
【1ヶ月の利益】=100円×20日=2,000円
【1年間の利益】=2,000円×12ヶ月=24,000円
【1年間の利回り】=24,000円÷5万円×100%=48%
FXで単利運用しても低金利の銀行預金や、期待利回りが数%ほとど言われている株式投資よりも稼げるのが判りますね。
FXを複利で運用するメリット2つ
FXで複利運用をすると以下2つのメリットがあります。
- 資金を早く増やせる
- 少額でも大きな利益を狙える
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット①資金を早く増やせる
複利運用は利益を再投資するので、資金増加のスピードが早くなります。
10万円の資金が2倍になるのにかかる時間は、毎日0.2%の複利運用では347日(1年240稼働日換算で約1年半)、単利運用では500日(約2年)です。
時間が経つほど、また投資資金が大きいほど利益の差は大きくなります。
メリット②少額でも大きな利益を狙える
複利なら初期投資額が少額でも利益の再投資により元本が増えていくので、得られる利益も増えていきます。
先ほどのシミュレーションのように、5万円の元本でも大きな利益が狙えるんです!
FXを複利で運用するデメリット2つ
複利運用には以下2つのデメリットが存在します。
- 利益を引き出せない
- 失敗すると損失が大きい
複利運用を検討している人は、デメリットについてもしっかり理解しておきましょう。
デメリット①利益を引き出せない
利益を元本に組み込んで再投資するという複利運用の性質上、利益を引き出して使うことができません。
利益を引き出して運用してしまうと、単利運用になってしまうからです。
「利益を趣味や外食、旅行などに使いつつ、複利運用もしたい!」という方は、利益の一部を引き出して使うといいでしょう。
デメリット②失敗すると損失が大きい
複利運用は利益の再投資によって取引量がどんどん増えていくので、失敗した時の損失も大きくなるんです。
1,000通貨取引で10pipsの損切りをした場合は100円の損失で済みますが、1万通貨取引で10pipsの損切りをすると損失は10倍の1,000円に増えます。
取引量が増えて発生する損失幅が大きくなり負担に感じたら、損切り幅を狭くするといいですよ。
FXで安全に複利運用をするコツ3つ
「損失のリスクを抑えて複利運用で稼ぎたい!」という方は、以下3つのコツを実践しましょう。
- リスクリワードを決める
- 利益の一部を出金する
- プラススワップのポジションを保有する
それぞれのコツについて詳しく解説します。
コツ①リスクリワードを決める
ひとつ目のコツはリスクリワード(1回の取引における損切り幅と利確幅のバランス)を意識して取引することです。
なぜなら、毎回の取引で利確・損切り幅を決めておかないと、利小損大の取引になって大損する可能性があるからです。
人間はルールを決めて取引しないと、利確は早く・損切りは遅くなるというプロスペクト理論に当てはまりやすくなります。
コツコツ積み上げた利益をわずか数回の取引で失うケースがあるので気をつけましょう!
コツ②利益の一部を出金する
複利運用は取引量が増えるにつれて、同じ為替変動幅でも発生する損益が大きくなります。
そのため、予測どおりに相場が動いてくれればより多くの利益を得られますが、失敗すると大きく資金を減らしかねません。
「口座に取引余力があると、ついレバレッジを効かせて最大量のポジションを持ってしまう」という方は、口座から利益の一部を出金して、物理的に取引量を増やせない環境にしてしまいましょう。
コツ③プラススワップのポジションを保有する
日をまたいでポジションを保有するスタイルの方は、スワップポイントがプラスのポジションを持てば、スワップポイントの分だけ利益を上乗せできます。
通貨ペアごとのスワップポイントは、FX会社のスワップカレンダーで確認してください。
逆にマイナススワップのポジションを日をまたいで持ち越すと、スワップの支払いが発生するので要注意です。
複利運用におすすめのFX会社
プロも愛用する取引ツール!高スワップな「GMOクリック証券」
スワップ | ||
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トルコリラ/円 円 | メキシコペソ/円 円 | 南アフリカランド/円 円 |
スワップ | キャッシュバック | |
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豪ドル/円 円 | 米ドル/円 円 | 円 |
- 全通貨最安水準のスプレッドながら、高スワップ!
- デイトレもスワップ狙いの売買も両方とも対応可能
- 国内最大手のGMOインターネットグループだから安心して取引できる
取引ツールが使いやすく、分析ツールも充実しているので、プロのトレーダーに人気!
低スプレッド(手数料が安い)・高スワップなので欠点がないFX会社といえます。
いろんなFX会社を使った結果、最後はGMOクリック証券に落ち着くトレーダーが多いのが特徴です。
全てにおいて高スワップ! 高金利通貨を買うなら「LIGHT FX」
スワップポイント | ||
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トルコリラ/円 円 | メキシコペソ/円 円 | 豪ドル/円 円 |
スワップポイント | キャッシュバック | |
---|---|---|
南アフリカランド/円 円 | 米ドル円 円 | 円 |
- ほぼ全ての通貨ペアが高スワップ
- トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドが特に高スワップ
- 1,000通貨単位対応なので、少額から取引できる
高水準のスワップならLIGHT FXが一番と自信を持って言えます。基本的に全ての通貨で高スワップです。
特に、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドのスワップが高く、金利収入狙いのプロトレーダーに人気!
LIGHT FXはスワップ運用に必須の条件を高水準で備えています!
1,000通貨の少額から始められるので初心者でも安心ですよ。
スワップ・低スプレッド!初心者におすすめ「みんなのFX」
スワップポイント | ||
---|---|---|
トルコリラ/円 円 | メキシコペソ/円 円 | 豪ドル/円 円 |
スワップポイント | キャッシュバック | |
---|---|---|
南アフリカランド/円 円 | 米ドル円 円 | 円 |
- 高スワップ・低スプレッド!長期売買にも強い
- 高金利通貨のトルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドが特に高スワップ
- 1,000通貨単位対応なので、ドル円なら5千円の少額から取引ができる
高スワップで有名!スワップ金利狙いの取引で多くのトレーダーが使ってます。
低スプレッドな上に、約定力が高いのでデイトレにも強いのが特徴です。
短期も長期もどちらでも対応できる高スペックのFX会社で、FX初心者に特におすすめです。
FXの複利運用を成功させるための注意点3つ
複利運用はハイリターンを見込める投資スタイルですが、注意点ももちろんあります。
大損を避けてコツコツ資金を増やすための注意点は以下3つです。
- 計算どおりに資金が増えるとは限らない
- 無理に取引量を増やさない
- 早めに損切りする
注意点①計算どおりに資金が増えるとは限らない
シミュレーションで計算したとおりに利益を出せるとは限りません。
なぜなら、経験豊富なプロトレーダーや統計学の専門家でさえ、相場の動きを100%予測することはできないからです。
相場にはだましが存在するので、テクニカル指標が示すサインどおりに相場が動かない場合があるんです。
資金が増えるペースに遅れが出たとしても、焦らず淡々と取引を繰り返しましょう。
注意点②無理に取引量を増やさない
利益が貯まると取引量を増やせますが、無理に増やすべきではありません。
その理由は、同じ為替変動でも発生する損益幅が大きくなり、冷静さを失って取引判断を誤り、損失を出すリスクが高まるからです。
普段は取引量を維持するか、リスクリワードを狭くしておき、優位性が高い相場が来た時だけ取引量を増やして、より多くの利益を狙うのがおすすめです!
注意点③早めに損切りする
3つ目の注意点は早めの損切りを徹底することです。
というのも複利運用で資金が増えてくると、「頑張って貯めた資金を減らしたくない」という欲が強くなり、損切りをためらいがちになるからです。
そうなるとたった1回損切りをしないだけで、ロスカットされてそれまで貯めた利益を失ったり、当初の元本割れを起こす可能性があります。
損失を出さずに取引を続けるのは不可能なので、損失はあくまで長期的な運用での必要経費と前向きにとらえて、損切りを徹底してください!
FXの複利運用で効率的に稼ごう!まとめ
上記で紹介した「FXで安全に複利運用するコツ3つ」を実践すると、今後は複利運用のメリット・デメリットで悩まずに済み、コツコツドカンで大損するリスクを抑えながら効率的に資金を増やせるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- 複利とは利益を元本に組み入れて再投資すること
- FXにおいても複利運用は可能ですが、投資額が大きくなっていくにつれて注意が必要です。
- 計画どおりに資金が増えなくても、焦らず自分のペースでコツコツ運用を続けよう
複利運用は計算上、かなりのペースで資金を増やせますが、そのペースに合わせて実際に資金を増やせるかは別問題です。
ペースに遅れが出ても、優位性の高いタイミングをしっかりと引きつけて取引するのをお忘れなく!
FXの複利運用 Q&A
- 複利運用ってなに?
-
元本によって得た利益を、元本に組み込み再投資することです。
⇒詳しくは「複利とは?」で解説しています。
- FXで複利運用するメリットは?
-
資金を早く増やせる、少額でも大きな利益が狙えるなどのメリットがあります。
⇒詳しくは「FXを複利で運用するメリット2つ」で解説しています。
- FXで複利運用するデメリットは?
-
利益を引き出せない、取引失敗の時の金額も大きくなる、などがあります。
⇒詳しくは「FXを複利で運用するデメリット2つ」で解説しています。