MACDってなに?
効果的な使い方を教えて欲しい!
使う際の注意点はあるの?
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
こんにちは。FXの歩き方編集部・デイトレーダーの河野です。
FXで相場分析は必須ですが、分析の仕方は様々であり、使える指標もいろんな種類があります。
MACDはオシレーター系のテクニカル指標で、トレンドの強弱を判断するのに役立ちます。
また移動平均線を使った指標であるため、オシレーター系でありながらトレンド系要素も含んでいるんです。
今回は、そんな「MACD(マックディー)」について詳しく紹介します。
MACDは信頼度の高いテクニカル指標だよ。
単純移動平均線よりも売買シグナルが早く出るから、トレンドを迅速に判断でき、順張りに適しているんだ。
さらにMACDと移動平均線を組み合わせれば、エントリーと決済のポイントも見極めやすくなるよ!
この記事ではMACDの特徴や使い方、また相性の良いテクニカル指標について紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、まずMACDの基本情報から見ていきましょう。
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MACDとは
MACDは、テクニカル分析のオシレーター系の指標です。
正式名称は「Moving Average Convergence Divergence」といい、その頭文字を取って「MACD(マックディー)」と読みます。
指数平滑移動平均線(EMA)を使った指標であり、オシレーター系ではありますが、トレンド系の要素も含んだ信頼性の高い指標なんです。(移動平均はトレンド系のテクニカル)
MACDは短期EMAと長期EMAの2本と、それらの平均値を用いて分析を行います。
特徴
MACDは、上下の動きを読みトレンドの強弱を判断できるのが特徴です。
なぜなら、レートに勢いがあるとMACDも大きく動き、レートに勢いがなければMACDは小さく動くからです。
また、MACDは他のオシレータ系指標と異なり先行指標を用いているので、順張りに適しています。
MACDの計算式
MACDの計算式は「短期EMA-長期EMA」です。
つまり、短期と長期のEMAの差をグラフで示したものがMACDです。
MACDがゼロ(短期EMAと長期EMAが同じ)だとトレンドの転換点を、MACDがゼロより大きいと上昇トレンドを、MACDがゼロ未満は下降トレンドだと判断されます。
メジャーな設定方法
MACDのメジャーな設定方法としては、日足であれば短期が12日、長期が26日、シグナルが9日です。
なぜなら、この3つに設定すれば、相場の転換点やトレンドの強弱が判断しやすいからです。
転換点が分かれば逆張りで利益が出て、トレンドの強弱が分かれば順張りで利益を出せます。
短期・長期の平均線やシグナルの期間は短すぎると売買タイミングが頻発し、だましに遭いやすくやってしまいます。
また反対に長すぎると、レートから遅れすぎたタイミングでサインが出てしまうので、注意しましょう。
MACDの売買サイン
MACDを使うと、MACDの移動平均である「シグナル」と呼ばれる補助線も出ます。
売買サインは、このMACDとシグナルの動きを見て判断します。
以下の状況となったときは、買いサインとして判断可能です。
- MACDがシグナルを下から上に突破したとき(ゴールデンクロス)
- 実勢レートが下がりつつ、MACDとシグナル両方が上がるとき
さらにゼロより上でMACDがシグナルを下から上に突破すれば、買いサインがより強いといえます。
一方、売りサインと判断する場合は、以下の状況になったときです。
- MACDがシグナルを上から下に突破したとき(デッドクロス)
- 実勢レートが上がりつつ、MACDとシグナル両方が下がるとき
ゼロ未満でMACDが上から下にシグナルを突破したら、売りサインがより強いといえます。
MACDはトレンド相場で有効
MACDが得意とするのは、トレンド相場です。
その理由は、MACDとシグナルがクロスすると、トレンド相場では山と谷を的確に示すからです。
MACDとシグナルのクロスは、現在のトレンドが失速している状態を表しています。
そのトレンドが完全に転換する前に、次のトレンドに素早く乗れるのがMACDの利点です。
具体的には、シグナルがMACDを上から下に抜けると下降トレンドへの転換のサイン(デッドクロス)であり、シグナルがMACDを下から上に抜けると上昇トレンドへの転換のサイン(ゴールデンクロス)であると判断できます。
MACDのダイバージェンス現象(逆行現象)
実勢レートとMACDが逆に動く状態を、ダイバージェンス現象と呼びます。
ダイバージェンス現象が起こる理由は、実勢レートとMACDは似たような動きをするからです。
このようなダイバージェンス現象が生じると、トレンドの転換点になる可能性が高いので、逆張りでエントリーを狙うとともに、保有ポジションの利確や損切りを検討しましょう。
MACDの2つの注意点
MACDを使うときの注意点は以下の2つです。
- レンジ相場では判断ができない
- 急激な市場の変化ではシグナルが遅れる
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。
レンジ相場では判断ができない
MACDは、レンジ相場では売買サインの判断ができません。
その理由は、レンジ相場ではMACDとシグナルが重なり、だましが多く発生するからです。
だましが発生するのは、値動きに方向感やメリハリがないときです。
こういった場合、MACD、シグナルはもつれ合う展開になるため、効果を発揮できません。
あくまでMACDはトレンド相場で有効なので、レンジ相場では他のテクニカル指標を使いましょう。
急激な市場の変化ではシグナルが遅れる
MACDでは、相場の急変時はシグナルが遅れて出てきます。
その理由は、MACDは移動平均線としての性質を持っているからです。
移動平均線も、売買シグナルはトレンドが始まった後に表示されます。
そのため経済指標の発表後などは、MACDでは読めない為替変動が起こる恐れがあるので注意しましょう。
王道の組み合わせ!【MACD&移動平均線】
順張りに最適な王道の組み合わせは、MACDと移動平均線の組み合わせです。
なぜなら、どちらも同じ移動平均線を使った指標であり、トレンド系とオシレーター系の組み合わせだからです。
トレンド系とオシレーター系の指標を組み合わせれば、素早く利益確定を行えます。
移動平均線のシグナルでエントリーし、反応が早いMACDのシグナルで決済すれば、利確ポイントを迅速に判断できるのでオススメです。
MACDが使いやすいFX会社は?
私が各FX会社の取引ツールを試してみた中で、一番使いやすかったのがGMOクリック証券です。
(上記はスマホアプリの画面です)
PCツール、スマホアプリのどちらも見やすく、FX初心者でも操作に迷いにくい構成になっているので、設定も簡単に行えます。
特にスマホアプリは、はじめからテクニカルの組み合わせが3つ用意されており、その中に単純移動平均線とMACDの組み合わせがあります。
そのため自分で設定をしなくても、用意されている組み合わせから選ぶだけでいいんです!
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MACDが使いやすくい、おすすめのFX会社!
最後に、MACDと分析機能が使いやすいおすすめのFX会社を3社紹介します。
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MACD まとめ
上記で紹介した「MACDの使い方」を実践すると、今後はMACDの使い方でと悩むことが減り、注意点を踏まえてMACDを活用できます。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- MACDとはテクニカル分析のうちオシレータ系の指標であり、短期と長期の指数平滑移動平均線(EMA)の差額を取って作られている
- 上下の動きを読むことでトレンドの強弱を判断でき、他のオシレータ系指標と違って先行指標を使っているため、順張りに適している
- レンジ相場ではだましが多く売買の判断ができず、急激な市場の変化ではシグナルが遅れることに注意
MACDは、単純移動平均線よりも売買シグナルが早く出ます。
そのため、移動平均線と組み合わせて使えば、分析精度を上げることができます。
テクニカル指標は、相性の良い組み合わせで使えば、より効果的な相場分析ができるんです。
FX初心者の方は、それぞれのテクニカル指標の短所・長所や使い方を、ひとつひとつ学びましょう。
その中から、きっとあなたにとって使いやすいテクニカルが見つかるハズです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。