「成り行き注文って何?」
「効果的な使い方は?」
「注意点はあるの?」
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
これから解説する「成り行き注文の仕組み」を理解すれば、FX初心者でも注意点を踏まえて成り行き注文を使えるようになるわ。
なぜなら、私もこの方法で、相場の局面に応じて効果的に成り行き注文を使いたいという悩みを解決できたからです。
それでは、以下で成り行き注文の「仕組み」や「効果的な使い方」、また「注意点」などを紹介します。
成り行き注文とは?
「今表示されている為替レートで売買したい」ときに使うのが成り行き注文です。
これは、レートを指定せずに即時で発注するので、注文に時間や手間がかからず、約定率が非常に高いのが特徴です。
FX会社によっては「クイックトレード」や「リアルタイム注文」また「スピード注文」などと呼ばれています。
成り行き注文はスキャルピングやデイトレなど、瞬間的な判断で取引する時に使われることが多いです。
また、初心者もとりあえずは成り行き注文で取引するのが基本となります。
その後、指値や逆指値など、より高度な注文方法を学んでいくのが良いでしょう。
成り行き注文の仕方
FXの取引画面では、「売値」と「買値」が並んで表示されています。
成り行き注文はその値動きを見ながら、売値か買値のどちらかをクリック(タップ)して注文するだけです。
レートがリアルタイムで表示されるので、初心者にもわかりやすくてシンプルな注文方法だといえます。
成り行き注文発注までの流れ
GMOクリック証券の取引画面を例に、成り行き注文発注までの流れを見てみましょう。
- 注文タイプの中から「成行」を選択
- 売買で売りか買いかを選択
- 取引数量を入力
- 許容スリッページを入力
- 「確認画面へ」をクリック(タップ)
許容スリッページは0にしておけば、注文価格以外で成立することはありません。
しかし、値動きが激しいときは約定拒否され、注文が成立しないことがあります。
そのため、注文が成立しにくいときは、1、2、3といったように、少しずつ数値を上げていくようにしましょう。
ここまでで注文完了です。
また上記のように、確認画面へ進む前に「確認省略」のチェックを入れておけば、画面移動無しで注文できます。
こちらのほうが素早く注文を行えますが、値動きに細心の注意を払いましょう。
成り行き注文決済までの流れ
続いて発注済みの成り行き注文を、同じく成り行き注文で決済するまでの流れを見てみましょう。
- 決済方法の中から「成行」を選択
- 取引量を入力
- 許容スリッページを入力
- 「確認画面へ」をクリック(タップ)
「注文確定」ボタンを押せば、決済完了です。
また発注のときと同じように、確認を省略することもできます。
成り行き注文の効果的な使い方
成り行き注文は、指値や逆指値注文などで指定のレートに達するまで待てず、「今すぐ売買したい」ときに効果を発揮します。
また、相場が底を打ったと判断して「必ず買いポジションを取りたい」ときにも有効です。
さらに、要人発言や経済指標の時間帯でなく、「値動きが穏やか」なときに約定させれば、今と近いレートで約定しやすいメリットもあります。
成り行き注文の注意点
成り行き注文はレートを指定せずに発注するため、約定時のレートが予想できません。
そのため、自分が予定した値段と大きくかけ離れたレートで約定する場合もあるので、注意が必要です。
たとえば、取引画面の買いレートが1米ドル=110.50円のときに成り行き買い注文を出し、110.55円や110.60円で約定したとします。
この場合、予定よりも0.05円や0.1円(10銭)分利益が削られる(損失が増える)結果となるのです。
スリッページとは?
上記のように、注文時の値段と約定時の値段がズレる状態を「スリッページ」と呼び、「スベる」とも言われます。
たとえば、1米ドル=110.30円の買いポジションを持っていて、110.50円で決済売り注文を成り行きで出したとします。
このとき、0.1円のスリッページが発生し、実際の約定レートが110.40円だったすると、0.1円分の利益が削られるのです。
しかしこのようなスリッページは、注文時にスリッページを指定したり、スベりにくいFX会社を選ぶと軽減できます。
雇用統計発表時や要人発言がある場合は大きく相場が動くので、その時はスリッページが生じやすいです。
また、売買数量が少ない時間帯(6~8時)はスプレッドが開きやすいので注意が必要です。
覚えておけば取引の幅が広がる!成り行き以外の注文方法5つ
FXには、単純な売り買いだけでなく、様々な注文方法があります。
それは、指値や逆指値をはじめ、IFD、OCO、IFOなどです。
覚えるまでは少し苦労するかもしれませんが、「自分が相場を見ていなくても、利益確定と損切りを自動で行いたい」などのニーズに応えてくれます。
そのため、これらを臨機応変に使いこなせるようになれば、効率よく取引が行えるでしょう。
指値注文
指値注文は、「自分の希望するレートで売買したい」ときに、新規注文または利益確定として使う注文方法です。
自分が指定したレートで取引できますが、注文時のレートとかけ離れたレートに設定すると約定しません。
このような指値注文は、四六時中チャートにかじりついていなくても、希望のレートで売買を成立させたいときに活躍してくれます。
成り行き注文と指値注文の違い
成り行き注文 | 指値注文 | |
---|---|---|
利点 | ・売買したいときにすぐに注文が出せる ・とにかく早く売買したいときに有利な時間優先型 | ・価格を指定して注文が出せる ・希望するレートで売買したいときに有利な価格優先型 |
欠点 | ・自分の思い通りに約定されないことがある | ・相場が指定した価格に届かないと約定しない |
逆指値注文
逆指値注文は「今のレートより高くなったら買う」または「今のレートより安くなったら売る」注文方法です。
「自分の希望レートで取引可能」な点や「トレンドに乗れる」点、また「損切りが可能」な点がメリットです。
また指値注文と同様、注文時のレートとかけ離れたレートに設定すると約定しないデメリットがあります。
IFD(イフダン)注文
IFD注文は、新規と決済を同時に発注できる注文方法です。
そのため、ポジションの含み損益が変動するのを見ると決済レートが決められなくなる人や、サラリーマンなど忙しい人に向いています。
しかし、予想した決済レートと逆に動くと、想定以上の損失が出る可能性があります。
決済を指値注文で出すと損切りの逆指値注文が出ていないので、手動による決済を行わなければなりません。
OCO(オーシーオー)注文
OCO注文は、一度に2つの注文ができ、どちらかの注文が約定したらもう一方はキャンセルされる注文方法です。
そのため、ポジションを決済したときの利益と損失をシンプルに考えられるメリットがあります。
また、決済の注文設定を相場より広くすると、どちらも約定しない点がデメリットです。
たとえば、1米ドル=110円の買いポジション保有時に、120円の指値売りと100円の逆指値売りを出していても、119円までしか上がらなかった場合は約定しません。
IFO(イフダンオーシーオー)注文
IFO注文は、実際にレートが決まるまでの流れはIFD、そこから先の決済はOCOと同じ仕組みの注文方法です。
「新規」と「利確」と「損切り」すべての注文が一度で行えるメリットがあります。
そのため、相場につきっきりになる必要や、感情に流されるリスクが一切なくなります。
しかし、OCO注文と同様に注文設定を相場より広くすると約定しないデメリットがあります。
成り行き注文が使いやすくておすすめのFX会社!
最後に、注文機能と分析機能が使いやすいおすすめのFX会社を3社紹介します。
全通貨スプレッド最安水準! デイトレに強い「GMOクリック証券」
- 全通貨最安水準のスプレッド!デイトレに最適
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取引ツールが使いやすく、分析ツールも充実しているので、プロのトレーダーに人気!
さらに低スプレッド・高スワップなので欠点がないFX会社といえます。
いろんなFX会社を使った結果、最後はGMOクリック証券に落ち着くトレーダーが多いのが特徴です。
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スプレッド | ||
---|---|---|
米ドル/円(原則固定) 銭 (※1,000通貨までの注文の場合) | ユーロ/円(原則固定) 銭 (※1万通貨までの注文の場合) | 豪ドル(原則固定) 銭 (※1万通貨までの注文の場合) |
スワップ | 最小取引単位 | キャッシュバック |
---|---|---|
米ドル/円 円 | 通貨 | 円 |
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「売買比率情報/ポジション比率情報」で他のトレーダーの注文状況を見れるので、相場の予想や売買判断がしやすくなりますよ!
成り行き注文 まとめ
上記で紹介した「成り行き注文の効果的な使い方」を実践すると、今後は成り行き注文の使いどころで悩むことは一切なくなり、タイミングに応じて臨機応変に成り行き注文が活用できます。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- 成り行き注文は「今表示されている為替レートで売買したい」ときに使うもので、レートを指定せずに即時で発注できる
- 成り行き注文は、指定のレートに達するまで待てず、今と近いレートで約定させたいときに使うと効果的である
- 成り行き注文を出すとスリッページが発生するが、注文時にスリッページを指定したり、スベりにくいFX会社を選ぶことで軽減できる
「今すぐに売買したいときなんてあるの?」と最初は思うかもしれません。
しかし、相場が暴落して含み損がどんどん大きくなっていくときに一刻も早く損切りするなど、非常事態にも使える大切な注文方法です。
ですので上手く活用して、リスクを抑えた取引に役立ててみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。