FXの「ショート」と「ロング」の意味ってなに?
ショートかロングでエントリーするときの注意点は?
損切りか利確する時の具体的なタイミングは?
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
今回の記事では、「ショート」と「ロング」の用語解説、それぞれの具体的なエントリータイミング、代表的な決済方法を解説していきます。
この記事を読むことで、ショートとロングの用語を理解できて、具体的なエントリーと利確(損切も)のタイミングを理解していただければ幸いです。
FXのロングポジションとは
ロングポジションとは買いポジション(買い建玉)を指します。
米ドル円の通貨ペアでロングポジションを取る場合、日本円を売って米ドルを買っているんです。
またユーロ米ドルの通貨ペアでロングポジションを取る時は、米ドルを売ってユーロを買っています。
実践では、レンジ相場の底値もしくは上昇トレンドの押し目がロングポジションを取るべきタイミングですよ。
FXのショートポジションとは
ショートポジションとは売りポジション(売り建玉)を指します。
米ドル円の通貨ペアでショートポジションを取る場合、米ドルを売って日本円を買っているんです。
またユーロ米ドルの通貨ペアでショートポジションを取る時は、ユーロを売って米ドルを買っています。
実践では、レンジ相場の高値もしくは下降トレンドの戻り目がロングポジションを取るべきタイミングですね。
具体的なエントリーポイントは、ロングポジションと合わせて後ほど詳しく解説しますね!
FXのポジションに保有期間は決まっている?
株の信用取引とは異なり、FXではポジションの保有期間は決まっていません。
証拠金維持率が一定割合を下回ってロスカットされるまでは保有し続けることができます。
ただし以下のように、トレードスタイルによって保有期間の目安があります。
保有期間が長いほど損益幅が大きくなるので、自分の性格や資金量を考慮して、自分に合うトレードスタイルをとるのが大切です。
- スキャルピング…数秒〜数分
- デイトレード…数分〜1日以内
- スイングトレード…数日〜数週間
- 長期トレード…数週間以上
ロングでエントリーするタイミングのつかみ方3つ
ロングポジションを取るタイミングは、以下3つの方法でつかみましょう。
- サポートライン
- 移動平均線
- ローソク足
初心者でも使いやすい方法なのでおすすめですよ!
①サポートライン
サポートラインとは、レンジ相場の底値あるいは上昇トレンドの安値同士を結んだ線です。
チャートがサポートラインに達したタイミングでロングポジションを取れば、そこからチャートが上昇して含み益が出やすくなります。
この手法は「押し目買い」と呼ばれます。
ちなみにレンジ相場の利確ポイントはレンジの高値、損切りポイントはサポートラインを割り込んだ時です。
また上昇トレンドでは、直近の高値を更新できずに安値を切り下げたタイミングが損切りポイントです。
損切りになるまで利確ポイントを上げ続ければ、トレンドに沿って大きく利益を伸ばせますよ!
②移動平均線
移動平均線は過去の一定期間の為替レートの平均値を線で結んだテクニカル指標の一種です。
短期・中期・長期の3本から構成され、短期線が長期線を下から上に抜けることを「ゴールデンクロス」といい、相場が上昇するサインになります。
ゴールデンクロスが現れたら、ロングポジションを保有して利益を狙いましょう。
③ローソク足
ローソク足は始値・高値・安値・終値の「4本値」で構成されるチャートの表示方法の一種です。
ローソク足の種類(陽線・陰線)や位置関係を見れば、相場が上昇するサインを読み取れます。
安値圏で長い下ヒゲをつけたり、長い陽線が出ると上昇に転じる可能性が高いです。
ショートでエントリーするタイミングのつかみ方3つ
次にショートでエントリーするタイミングのつかみ方をお伝えしますね。
- レジスタンスライン
- 移動平均線
- ローソク足
基本的にはロングの場合と逆向きで考えてもらえれば大丈夫です!
①レジスタンスライン
レジスタンスラインは、レンジ相場の高値あるいは下降トレンドの高値同士を結んだ線です。
チャートがレジスタンスラインに達したタイミングでショートポジションを取れば、そこからチャートが下落して含み益が出やすくなりますよ。
この手法は「戻り売り」と呼ばれます。
ちなみにレンジ相場の利確ポイントはレンジの底値、損切りポイントはレジスタンスラインを超えた時です。
また下降トレンドでは、直近の安値を更新できずに高値を切り上げたタイミングが損切りポイントです。
損切りになるまで利確ポイントを下げ続ければ、トレンドに沿って大きく利益を伸ばせますよ!
②移動平均線
短期線が長期線を上から下に抜ける「デッドクロス」が現れたらショートエントリーのチャンスです。
なぜならデットクロスは相場が下落するサインと考えられているからです。
ただし必ずしもサインどおりにチャートが動くとは限らない「だまし」があるので、過信は禁物ですよ!
③ローソク足
高値圏で上ヒゲをつけたローソク足や長い陰線が現れたら、相場が下落するサインです。
また、流れ星や宵の明星といった特定のローソク足の種類と位置関係が現れた時も下落が見込めるので、ショートエントリーのチャンスといえます。
FXのロング・ショートの決済方法
ポジションを保有したら、決済しないと損益は確定しません。
そこで代表的な決済方法を3つ紹介しますね。
- 成行(なりゆき)
- 指値(さしね)
- 逆指値(ぎゃくさしね)
相場の状況に応じて効果的な決済方法を使い分けて、安定した取引を目指しましょう!
①成行
成行注文はレートを指定せずに約定させることを最優先として発注する方法です。
指値注文で待っていては利確のチャンスを逃したり、損切りできずに含み損が膨らむおそれがある時に使います。
「いくらのレートでもいいから、とにかく注文を約定させたい!」という場合に使う注文方法ですね。
②指値
指値注文は現在のレートよりも有利なレートで注文を予約する方法です。
1米ドル円=100円のロングポジションを保有している時に、現在のレート101円に対して102円で利確注文を出すといった使い方をします。
チャートを監視し続けなくても、指定のレートに達したら自動的に注文が約定してくれるので便利です!
③逆指値
逆指値注文は現在のレートよりも不利なレートで注文を予約する方法です。
レートが不利な方向に動いて含み損が拡大するのを防ぐために、損切り注文として使います。
1米ドル円=100円のロングポジションを保有している時に、現在のレート99円に対して98円で逆指値注文を出しておきます。
そうすればレートが98円以下に下落しても、損失は2円分で済むんですね。
エントリーの場面で使えば、トレンドに乗り遅れずにポジションを保有する目的でも使えますよ!
ロング・ショートする時の注意点3つ
ポジションを保有する際は以下3つに注意してください。
- 根拠を持ってエントリーしよう
- メジャー通貨で取引しよう
- 必ず損切り注文を出そう
余計な損失や大損を防ぐために大切なポイントなので、しっかり読んでおきましょう。
①根拠を持ってエントリーしよう
1点目はエントリーに根拠を持たせることです。
理由は運任せでエントリーしても安定して稼げないからです。
「上昇トレンドの押し目で買いエントリーする」「レンジ相場で安値で買う」といった自分なりのルールに従って取引すれば、取引結果の検証がしやすくなります。
負けた原因を分析しながら勝ちパターンを増やし、収益率を改善して資金を増やしましょう!
②メジャー通貨で取引しよう
メジャー通貨は米ドル円やユーロ円、ユーロ米ドルといった世界の主要通貨がからむ通貨ペアで、取引量が多く流動性が高いのが特徴です。
また、南アフリカランドやメキシコペソ、トルコリラなどのマイナー通貨のように短時間で相場が急騰・急落するリスクが少なく、値動きが安定しています。
ただしアメリカの雇用統計など、重要度の高い経済指標や要人発言が発表される前後の時間帯は大きく動く場合があります。
そのように値動きが読めない時間帯は保有中のポジションを決済し、新規ポジションは持たないのが安全です。
③必ず損切り注文を出そう
ポジションを持つ際は必ず損切り注文を出してください。
なぜなら相場が不利な方向に大きく動いた場合に大損するからです。
「今日に限って急落することはないだろう」という油断が大損につながるので気をつけましょう。
IFD注文やIFO注文を利用して、エントリーと同時に損切り注文を出しておけば安心ですね!
ロング・ショートで失敗しないコツ3つ
ポジションの取り方で失敗したくないという方は、以下3つのコツを実践するといいですよ。
- 上位足もチェックする
- ポジション管理をする
- レバレッジは3倍以下に抑える
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう!
①上位足もチェックする
エントリーのチャンスを探す時は、上位足チャートもチェックしましょう。
というのも短期足のトレンドは上位足のトレンドと同じ向きになりやすいからです。
そのため、上位足が上昇トレンドなら短期足でも上昇トレンドのサインを探し、上位足が下降トレンドなら短期足でも下降トレンドのサインを探すといいですよ。
ちなみに上位足とは、今見ているチャートより長い時間足チャートをいいます。
例えば30分足に対しては1時間足より長い時間足、4時間足に対しては8時間足より長い時間足ですね。
スマホやパソコンで複数の時間足チャートを同時に表示できるFX会社を使いましょう。
②ポジション管理をする
どの通貨ペアをロング・ショートどちらの方向に何ロット保有しているかを管理するのが大切です。
理由はポジション管理ができないと優位性が低い局面でポジションを保有し続けてしまい、利確を逃したり損失を膨らませる原因になるからです。
はじめのうちは一度に保有するポジションはひとつに絞り、慣れてきたら2〜3種類保有してみるといいですね。
経済指標の発表スケジュールの把握や相場分析に手が回る範囲でポジションを保有してください。
③レバレッジは3倍以下に抑える
3つ目のコツはレバレッジを3倍以下に抑えて取引することです。
なぜならレバレッジが低ければ、相場が急変しても大損のリスクを抑えられるからです。
1米ドル円=100円の時に、証拠金10万円でレバレッジ3倍で30万円分(3,000米ドル)を取引すると、為替レートが1円下落すると3,000円の損失が出ますね。
一方レバレッジ25倍で250万円分(25,000米ドル)を取引すると、1円の下落で25,000円も損失が出ます!
ちなみに、5万円の証拠金で米ドル円を1,000通貨保有するとレバレッジが3倍になるので、資金とロット数を調整する時の参考にしてください。
ロングとショートはFXの基本!まとめ
上記で紹介した「ロング・ショートで失敗しないコツ」を実践すると、今後はエントリーのタイミングで悩まずに済み、優位性の高い局面でポジションを保有して、利益を伸ばせるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- FXでロングは買い、ショートは売りを意味する
- エントリーのタイミングを図るにはレジサポラインやテクニカル指標を使おう
- ポジションを保有する際は必ず損切り注文を出そう
FXで利益を出すには、ロングまたはショートでポジションを保有するのが基本になるので、仕組みをしっかり理解しておきましょう!
ショート・ロングに関するQ&A
- ショートポジションとは?
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ショートポジションとは、売りポジション(売り建玉)を指します。
- ロングポジションとは?
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ロングポジションとは、買いポジション(買い建玉)を指します。
- ロングでエントリーする際の目安となるエントリーポイントを3つ回答してください
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ロングのエントリータイミングは、「サポートライン」・「移動平均線」・「ローソク足」です。
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