ロスカットレート |
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ロスカット計算機を使えば、証拠金の金額や通貨ペア・取引数量・売買レートなどを入力するだけで簡単にロスカットレートが計算できます。
このツールを使えば、用意すべき証拠金と建玉数量・レバレッジのバランスを取り、為替変動リスクを抑えてFXができるようになりますよ!
また、この記事では
FXのロスカットレートが知りたい
ロスカットレートは計算するべき?
FX初心者でも使いやすいロスカット計算機を教えて!
といった悩みを解決できます。
ロスカットの計算方法を理解して、万が一のリスクに備えましょう!
それではさっそく「ロスカットされる証拠金額の計算方法」を紹介します。
FXのロスカットとは
FXのロスカットとは、ポジションの含み損が一定の割合に達すると、FX会社が全てのポジションを強制的に決済する仕組みです。
ロスカットされる証拠金額の計算方法
ロスカットされる証拠金額は次の計算式で求められます。
ロスカットされる証拠金額=建玉の必要証拠金×ロスカット率
建玉とは「いま持っているポジション」を指します。
具体的には「米ドル円を1,000通貨買っている」、「ユーロ円を5,000通貨売っている」ことです。
また、ロスカット率はFX口座ごとに異なるので、口座開設前に確認しておきましょう!
最低証拠金の求め方
建玉の必要証拠金(最低証拠金)は以下の計算式で求められます。
必要証拠金=為替レート×建玉数量÷レバレッジ倍率
例えば、1米ドル円=107.67円のとき、2,000米ドルをレバレッジ3倍で取引する場合、次のような計算になります。
必要証拠金=107.67円×2,000米ドル÷3倍=71,780円
最低でも71,780円以上がFX口座にないといけません。
FXのロスカットレートの計算方法
FXのロスカットレートは次の計算式で求められますよ。
ロスカットレート=(純資産額-ロスカットされる証拠金額)÷建玉数量
先ほどのケースを使い、10万円の証拠金でロスカット率が100%のFX口座で取引した場合、
ロスカットレートされる証拠金額=71,780円×100%=71,780円
ロスカットレート=(10万円-71,780円)÷1,000米ドル=28.22円
つまり107.67円から28.22円下落して、1米ドル円=79.45円になるとロスカットされるのが判ります。
ロスカットレートを計算すべきタイミングは?
感覚で投資して大損しないためには、実際にポジションを保有する前にロスカットレートを計算しましょう。
ロスカットされる基準は「証拠金維持率」で表され、FX会社によって証拠金維持率には30~100%と幅があります。
ロスカットされた時に残る資金=元手×証拠金維持率(%)
例えば100万円の元手で証拠金維持率が50%でロスカットされる口座を使う場合、ロスカットされた時に残る資金は【100万円×50%=50万円】です。
100万円が半分の50万円になってしまうまでの為替変動幅が判れば、保有するポジションの量やレバレッジを抑えて、リスクを抑えた投資ができるようになりますよ!
ロスカット計算機を使う時の注意点3つ
ロスカット計算機はとても便利ですが、使う時は次の3つに注意してください。
- スワップポイントは考慮されていない
- ロスカットされる証拠金維持率を確認する
- ロスカットされる前に早めに損切りする
それぞれの注意点について詳しく解説しますね。
注意点①スワップポイントは考慮されていない
ロスカット計算機にはスワップポイントが反映されていません。
そのため、シミュレーションと実際に運用した場合とではロスカット額には差異が生じる場合があります。
スワップポイントにはプラスとマイナスがあります。
一般的にプラススワップがもらえる方向にポジションを取る場合は、毎日証拠金が増えるので実際のロスカットレートは有利になり、ロスカットが遅くなります。
一方マイナススワップを支払う方向にポジションを取る場合は、毎日証拠金が減るので実際のロスカットレートは不利になり、ロスカットが早くなりますよ!
注意点②ロスカットされる証拠金維持率を確認する
2つ目は証拠金維持率何%でロスカットされるのか、計算機の設定に注意することです。
FX会社によってロスカットされる証拠金維持率は30~100%と差があるので、自分が使う口座が何%なのか確認しましょう。
基準を合わせておかないと、予定より早くロスカットされたり、ロスカットが遅れて予定外の大損につながりますよ。
注意点③ロスカットされる前に早めに損切りする
ロスカット計算機を使って満足するのではなく、実際の取引ではロスカットされる前に早めに損切りをしましょう。
その理由は、ロスカットされると資金の大半を失い、取り戻すのにとても時間がかかるからです。
ロスカット計算機を使って米ドル円が10円下がったらロスカットされるという結果が出たら、例えば3円~5円下がった時点で早めの損切りを心がけてくださいね!
ロスカット計算機を使って安全に投資しよう! まとめ
上記で紹介した「ロスカットの計算式をロスカット計算機の使い方」を実践すると、今後は手元の資金でどのくらいの損益が出るのか悩まずにすみ、安全にFXができるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- ロスカットされる金額は「建玉の必要証拠金×ロスカット率」で計算できる
- ポジションを保有する前にロスカットレートを計算しよう
- ロスカット計算機を使えば手計算の手間が省けて、計算ミスもなくなる
「難しそうな計算式が並んでて、計算する気が起きない」と思っても、ロスカット計算機を使えば大丈夫ですよ。
ロスカットされるまでの為替レートの変動幅を知ったうえで、許容できる範囲の損失に抑えながらFXをしてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
FXのロスカット計算 Q&A
- ロスカットされる金額の計算方法は?
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ロスカットされる証拠金額は次の計算式で求められます。
ロスカットされる証拠金額=建玉の必要証拠金×ロスカット率
- ロスカットレートの求め方は?
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FXのロスカットレートは次の計算式で求められますよ。
ロスカットレート=(純資産額-ロスカットされる証拠金額)÷建玉数量
- ロスカット金額をすぐに計算したい
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