FXのロスカットレートの具体的な計算方法が知りたい
ロスカットレートは取引の前に計算するべき?
FX初心者でも使いやすいロスカット計算機を教えて!
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
ロスカットされる証拠金額を知っておくのは、資金管理において非常に大切です。
この記事で解説する「ロスカットの計算方法とロスカット計算機の使い方」を理解すれば、FX初心者でも安全にFXができるようになりますよ。
私もこの記事で紹介されたロスカット計算機を使うことで、大切な資金を計画的に投資できるようになりました。
それではさっそく「ロスカットされる証拠金額の計算方法」を紹介します。
ロスカットされる証拠金額の計算方法
ロスカットされる証拠金額は、次の計算式で求められます。
【ロスカットされる証拠金額=建玉の必要証拠金×FX口座のロスカット率】
建玉とは、「どの通貨ペアを何通貨保有するか」を指します。
具体的には「米ドル/円を1,000通貨保有」したり、「ユーロ/円を5,000通貨保有」することです。
最低証拠金の求め方
建玉の必要証拠金(最低証拠金)は、以下の計算式で求められます。
【必要証拠金=為替レート×建玉数量÷レバレッジ倍率】
たとえば、2020年5月19日の米ドル/円の為替レートは1米ドル/円=107.67円なので、2,000米ドルをレバレッジ3倍で取引する場合、
【必要証拠金=107.67円×2,000米ドル÷3倍=71,780円】
となります!
FXのロスカットレートの計算方法
FXのロスカットレートは、次の計算式で求められますよ。
【ロスカットレート=(純資産額-ロスカットされる証拠金額)÷建玉数量】
先ほどのケースを使い、10万円の証拠金でロスカット率が100%のFX口座で取引した場合、
- 【ロスカットレートされる証拠金額=71,780円×100%=71,780円】
- 【ロスカットレート=(10万円-71,780円)÷1,000米ドル=28.22円】
つまり107.67円から28.22円下落して、1米ドル/円=79.45円になるとロスカットされるのがわかります。
FX初心者でも使いやすいロスカット計算機!
このようにロスカットレートを求めるための計算式を3つ紹介しましたが、頻繁に取引する方ほど毎回計算するのは面倒ではありませんか?
計算ミスをする可能性もありますよね。
そんなときは「ロスカット計算機」を使えば、証拠金の金額や通貨ペア、取引数量、売買レートなどの必要事項を入力するだけで簡単にロスカットレートが計算できます。
ロスカットレート |
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このツールを使えば、用意すべき証拠金と建玉数量・レバレッジのバランスを取り、為替変動リスクを抑えてFXができるようになりますよ!
FXのロスカットとは
FXのロスカットとは、ポジションの含み損が一定の大きさまで膨らんだときに、それ以上損失が増えるのを防ぐために、FX会社が強制的に全てのポジションを決済する仕組みです。
FX会社が自動的に決済してくれるんだったら、トレーダーは何もしなくて大丈夫だよね。
と思っていると、感覚で投資して大損しますよ!
ロスカットされない水準でトレードすることが重要だ。
詳しくは、下記の記事も読んでみてくれ。
ロスカットレートを計算すべきタイミングは?
感覚で投資して大損しないためには、実際にポジションを保有する前に「いくら為替が変動したらロスカットされるのか?」を計算しましょう。
ロスカットされる基準は「証拠金維持率」で表され、FX会社によって証拠金維持率には30~100%と幅があります。
証拠金維持率は、計算式では【ロスカットされた時に残る資金=元手×証拠金維持率(%)】のように使います。
たとえば100万円の元手で証拠金維持率が50%でロスカットされる口座を使う場合にあてはめると、【ロスカットされた時に残る資金=100万円×50%】。
つまりロスカットされた後に残る資金は、50万円ということだな。
100万円が半分の50万円になってしまうまでの為替変動幅がわかれば、保有するポジションの量やレバレッジを抑えて、リスクを抑えた投資ができるようになりますよ!
ロスカット計算機を使うときの注意点3つ
ロスカット計算機はとても便利ですが、使うときは次の3つに注意してください。
- スワップポイントは考慮されていない
- ロスカットされる証拠金維持率を確認する
- ロスカットされる前に早めに損切りする
それぞれの注意点について詳しく解説しますね。
①スワップポイントは考慮されていない
ロスカット計算機には、スワップポイントが反映されていません。
そのため実際に運用した場合のロスカットレートには差異が生じる場合があるので、注意してください。
ちなみにスワップポイントにはプラスとマイナスがあります。
一般的にプラススワップがもらえる方向にポジションを取る場合は、実際のロスカットレートは有利になり、ロスカットが遅くなります。
一方マイナススワップを支払う方向にポジションを取る場合は、実際のロスカットレートは不利になり、ロスカットが早くなりますよ!
②ロスカットされる証拠金維持率を確認する
2つ目は、証拠金維持率が何%でロスカットされるのか、計算機の設定に注意することです。
FX会社によってロスカットされる証拠金維持率は30~100%と差があるので、自分が使う口座が何%なのか確認しましょう。
計算機と実際のロスカット基準を合わせておかないと、予定より早くロスカットされたり、ロスカットが遅れて予定外の大損につながりますよ。
③ロスカットされる前に早めに損切りする
ロスカット計算機を使って満足するのではなく、実際の取引ではロスカットされる前に早めに損切りをしましょう。
その理由はロスカットされると資金の大半を失い、取り戻すのにとても時間がかかるからです。
ロスカット計算機を使って米ドル/円が10円下がったらロスカットされるという結果が出たら、例えば3円~5円下がった時点で早めの損切りを心がけてくださいね!
ロスカット計算機を使って安全に投資しよう! まとめ
上記で紹介した「ロスカットの計算式をロスカット計算機の使い方」を実践すると、今後は手元の資金でどのくらいの損益が出るのか悩まずにすみ、安全にFXができるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- ポジションを保有する前にロスカットレートを計算しよう
- ロスカット計算機を使えば手計算の手間が省けて、計算ミスもなくなる
- ロスカット計算機はFX初心者でも使いやすくてオススメ
「難しそうな計算式が並んでて、計算する気が起きない」と思っても、ロスカット計算機を使えば大丈夫ですよ。
ロスカットされるまでの為替レートの変動幅を知ったうえで、許容できる範囲の損失に抑えながらFXをしてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ロスカット計算機を使って安全に投資しよう! Q&A
- ロスカットの計算方法を教えて!
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ロスカットされる証拠金は、下記の計算式で算出できます。
【ロスカットされる証拠金額=建玉の必要証拠金×FX口座のロスカット率】
またロスカットレートの算出方法は、下記の通りです。
【ロスカットレート=(純資産額-ロスカットされる証拠金額)÷建玉数量】
【詳しくは、記事内の「ロスカットされる証拠金額の計算方法」、「FXのロスカットレートの計算方法」で解説しています。】
- ロスカットレートを計算するタイミングは?
-
実際にポジションを保有する前に、あらかじめ計算しておきましょう。
そうすれば、そのトレードでどれくらいの損失までなら許容できるかがわかり、資金管理がしやすくなります。
【詳しくは、記事内の「ロスカットレートを計算すべきタイミングは?」で解説しています。】
- ロスカット計算機を使う際の注意点は?
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ロスカット計算機はとても便利ですが、使うときは次の3つに注意してください。
・スワップポイントは考慮されていない
・ロスカットされる証拠金維持率を確認する
・ロスカットされる前に早めに損切りする【詳しくは、記事内の「ロスカット計算機を使う時の注意点3つ」で解説しています。】