ロスカットシミュレーションの手順が知りたい
初心者でも使いやすいロスカット計算機はどれ?
ロスカットをシミュレーションするときの注意点は?
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
ロスカットは、これから紹介する3つの手順でシミュレーションすることができます。
また自分で電卓をはじかなくても、必要な項目を入力するだけで算出できる便利なツールもあるんですよ!
資金管理を行う上でもロスカットシミュレーションしておくことは重要なので、参考にしてみてくださいね。
それではまず「ロスカットとはなにか?」から見ていきましょう。
FXのロスカットとは?
ロスカットとは、ポジションの含み損が一定の大きさに達したときに、それ以上の損失が出るのを防ぐために、FX会社が自動的に全ポジションを決済する制度です。
ロスカットがあるおかげでトレーダーは証拠金以上の損失が出ず、借金せずに済むのです。
とはいえ、ロスカットされれば大きな損失が出ることには変わりない。
トレードはロスカットされない水準で行うようにするべきだ。
ロスカットのシミュレーション手順3つ
ロスカットレートは次の3ステップで計算できます。
- 必要証拠金=為替レート×取引数量÷レバレッジ倍率
- ロスカット基準額=必要証拠金(1)×ロスカットされる証拠金維持率
- ロスカットされる為替レートの変動幅=(純資産額-ロスカット基準額(2))÷取引数量
具体的な数字を使った方がわかりやすいので、証拠金100万円でレバレッジ3倍と25倍の2つのケースで計算例を紹介しますね!
ケース① 米ドル/円(レバレッジ3倍)
- 純資産額:100万円
- 通貨ペア:米ドル/円
- 為替レート:107.509円(2020年5月20日時点のもの)
- 取引数量:1万通貨
- レバレッジ:3倍
- ロスカット率:50%
まずは米ドル/円の通貨ペアを、レバレッジ3倍で取引したケースです。
先述したステップ1~3の計算式にあてはめてみましょう。
- 【必要証拠金=107.509円×1万米ドル÷3倍=358,363円】
- 【ロスカット基準額=358,363円×50%=179,182円】
- 【ロスカットされる為替レートの変動幅=(100万円-179,182円)÷1万米ドル=82.082円】
つまり、米ドル/円の為替レートが107.509円から82.082円下落して、25.427円になったときにロスカットされます。
ちなみに米ドル/円の史上最安値は2011年10月31日の75.54円。
そのため25円台まで下落する可能性はほとんどないだろう。
ケース② 米ドル/円(レバレッジ25倍)
ケース①と同じ条件でレバレッジだけ最高倍率である25倍に引き上げると、ロスカットレートはどのくらい小さくなるのか見ていきましょう。
- 【必要証拠金=107.509円×1万米ドル÷25倍=43,004円】
- 【ロスカット基準額=43,004円×50%=21,502円】
- 【ロスカットされる為替レートの変動幅=(100万円-21,502円)÷1万米ドル=97.85円】
つまり、米ドル/円の為替レートが107.509円から97.85円下落して、9.659円になったときにロスカットされます。
おすすめのロスカットシミュレーションツール
ロスカットのシミュレーションを毎回手計算するのは、手間がかかって面倒!
そんなときは下記のロスカットのシミュレーションツールを使おう。
ロスカットレート |
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通貨ペアや取引数量、証拠金、為替変動幅などを入力するだけで、簡単にロスカットされるまでの為替変動幅が計算できるんだね!
ロスカットをシミュレーションするときの3つの注意点
ロスカットのシミュレーションをする際の注意点は、次の3つです。
- スワップポイントは考慮されていない
- ロスカットされる証拠金維持率の設定を確認する
- 相場の急変に注意する
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説しますね。
①スワップポイントは考慮されていない
ロスカットのシミュレーションツールでは、スワップポイントは反映されていません。
なぜならスワップポイントは各国の政策金利の状況に応じて日々変動するので、正確に計算に反映させるのが難しいからです。
そのためシミュレーションツールの計算結果と実際のロスカットレートは差が出るので、あくまで参考として使ってくださいね。
②ロスカットされる証拠金維持率の設定を確認する
シミュレーションツールと自分が使っている口座において、ロスカットされる証拠金維持率が同じかどうか確認しましょう。
その理由は両者の証拠金維持率の設定がずれていると、正しい損益のシミュレーションができないからです。
予定よりも早くロスカットされて損失が確定したり、ロスカットが遅れて予定よりも大きな損失が出る原因になるので、注意してください。
③相場の急変に注意する
要人発言や経済指標の発表により、実際の相場は急変する場合があります。
相場が急変するとシステムがついていけずロスカットが遅れ、シミュレーション結果よりも大きな損失が出る可能性があります。
ロスカットに頼るのではなく、自分で早めの損切り注文を出したほうがいいですよ!
ロスカットのシミュレーションと注意点3つ まとめ
上記で紹介した「注意点を踏まえたロスカットシミュレーション」を実践すると、今後は手持ちの資金に対してどのくらいの数量・レバレッジで取引すればいいのか悩まずに済みます。
また資金量に見合ったリスクを取って安全にFXができるようになりますよ。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- ロスカットをシミュレーションするときは、必要証拠金、ロスカットされる基準額、ロスカットされる為替レートの変動幅を計算しよう
- ロスカットシミュレーターがFX初心者でも使いやすくておすすめ
- 実際の相場はシミュレーションどおりにいかない場合もあるので過信しない
「難しそうな計算式を使って、毎回手計算をするのは面倒くさい」と思うかもしれません。
しかし、ロスカットシミュレーターを使えば簡単に計算できるので、ぜひ活用してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ロスカットのシミュレーションと注意点3つ Q&A
- ロスカットシミュレーションの手順を教えて!
-
ロスカットレートは次の3ステップで計算できます。
必要証拠金=為替レート×取引数量÷レバレッジ倍率
ロスカット基準額=必要証拠金(1)×ロスカットされる証拠金維持率
ロスカットされる為替レートの変動幅=(純資産額-ロスカット基準額(2))÷取引数量【詳しくは、記事内の「ロスカットのシミュレーション手順3つ」で解説しています。】
- 初心者でも使いやすいロスカット計算機はある?
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この記事内の「おすすめのロスカットシミュレーションツール」で紹介している計算機は、初心者でも使いやすいです。
自分で計算するのは手間もかかるし中々面倒ですよね。
ぜひ当サイトの便利なロスカット計算機をご活用ください!
- ロスカットをシミュレーションするときの注意点は?
-
ロスカットのシミュレーションをする際の注意点は、次の3つです。
・スワップポイントは考慮されていない
・ロスカットされる証拠金維持率の設定を確認する
・相場の急変に注意する【詳しくは、記事内の「ロスカットをシミュレーションするときの3つの注意点」で解説しています。】