FXってなに?
FXを始めたいけれど難しそう・・・
最初に学んでおくべき知識は?
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
FXについて興味はあるけど、「難しそう」や「何から学べばいいかわからない」などの理由で、なかなか始められない方もいるのではないでしょうか?
こんにちは!FXの歩き方編集部の河野です。
私も最初は、インターネットや書籍を読んでもチンプンカンプンで、まったく非効率な勉強の仕方をしていました(笑)
そこで今回は、これからFXを始める初心者が効率よく勉強していけるように、最初に学ぶべき知識を紹介します。
この記事を読めば、FXの基礎や仕組み、専門用語の意味や始め方までわかり、「FXは難しいもの」といったイメージを軽減させることができますよ。
「FX」とはなに?
FXは2国間の通貨を売買して利益を狙う投資方法です。
通貨の価値は日々変動しますが、その変動を利用して売買することで損益が出ます。
すごく簡単に言ってしまえば、FXはお金をお金に投資することだ。
FXで取り扱っている通貨は様々で、取引手法や注文方法なども多種多様です。
それら全ての知識を得るにはかなりの時間を必要としますが、この記事では入門講座として、FXを始めるにあたり必要最低限の知識を学んでいってください。
下記の記事でFXの基礎知識についてさらに詳しく解説しています。
他の投資と比較!FXのメリット・デメリット
FX(米ドル/円) | 株 | 外貨預金(米ドル) | |
---|---|---|---|
元手(1ドル100円の場合) | 約4円(レバレッジ25倍の場合) | 数百円(金額指定の場合) | 100円 |
手数料 | 0.2銭 | 0円~1,100円(1日定額制の場合) | 2円(普通預金) |
金利 | 0.35% | 銘柄による | 0.01% |
レバレッジ | 最大25倍 | 3.3倍(信用取引の場合) | ー |
取引時間 | 平日24時間 | 東京証券取引所 平日 9:00~11:30 12:30~15:00 | 銀行窓口が開いている時間 インターネットバンキングは平日24時間 |
取扱銘柄数 | 20~30 | 国内だけで3000銘柄以上 | 25種類ほど |
資産保全 | 保全対象 | 保全対象 | ペイオフ対象外 |
FXには、少額で始められる・手数料が安い・平日24時間取引できるなどのメリットがあります。
しかしレバレッジをかけ過ぎると大損する恐れがあったり、相場を100%予測できない、相場が急変する可能性があるなどのデメリットもあります。
どんな投資方法でもメリットだけに目を向けるのではなく、リスクを正しく理解して取引を行わなければなりません。
FXで利益を出す2つの仕組み
FXで利益を出す方法は、次の2つです。
- 為替差益
- スワップポイント
為替差益のことを「キャピタルゲイン」、スワップポイントのことを「インカムゲイン」と呼ぶこともあります。
それぞれの仕組みについて下記の記事でも詳しく解説しているので、よければご覧ください。
FXは為替差益で儲けるのが基本
為替差益とは、為替変動を利用して得る利益のことです。
- 米ドル/円が1ドル100円の時に買う
- しばらくして1ドルが110円になる
- ①で買った(持っている)米ドルを売る
- 差額の10円が利益になる
上記では1ドルの取引を例にしていますが、これが100ドル分の取引なら1,000円、1万ドル分の取引なら10万円の利益になります。
また逆に1ドルが90円に下がったときに売ると、10円の損失が発生します。
FXはこの為替差益を狙うのが基本の投資だ。
金利差により発生する利益スワップポイント
スワップポイントとは、2国間の金利差によって得られる利益のことです。
- 米ドル(金利0.25%)を日本円(金利-0.10%)で買う
- 金利差は0.35%となる
- 毎日0.35%のスワップポイントが得られる
- 通貨を保有しているうちはスワップポイントが積み上がっていく
外貨預金のように運用するため、中長期にわたりポジションを余裕するのが基本となります。
スワップポイントの価格はFX会社によって異なり、たとえば米ドル/円なら1万通貨で1日あたり2円~11円と差があります。(2021年7月現在)
スワップポイントについてもっと詳しく知りたい場合は、下記の記事をご覧ください。
【FX入門】初心者が覚えておくべき7つのこと
ここまで前提知識を解説しましたが、この項目では本題のFX初心者が覚えておくべき7つのことを紹介します。
- 証拠金
- ロスカット
- リスク
- リスク回避
- 専門用語
- 取引時間
- 始め方
FX入門その① 証拠金
証拠金は、FX会社に担保として預け入れる資金のことです。
この証拠金を入れて初めて取引ができるようになります。
必要証拠金という言葉もあり、これは取引するのに最低限必要な資金のことです。
たとえば、米ドル/円で1ドル100円のとき1万通貨(100万円分)の取引をすると、25倍のレバレッジをかけたものが最低限必要な資金になります。
つまり【100円×1万通貨÷25=4万円】となるので、このときの必要証拠金は4万円となります。
FX口座に10万円を入れたとすると、10万円の証拠金から4万円の必要証拠金を使って取引することになるのだ。
- 証拠金=FX口座にある資金全体
- 必要証拠金=取引するために必要な最低資金
証拠金維持率とは
証拠金維持率とは、時価評価総額に対する必要証拠金の割合のことです。
【時価評価総額÷必要証拠金×100】の計算式で求められます。
たとえば口座に10万円を入金し、米ドル/円を1ドル100円のときに1万通貨保有すると、
【10万円÷4万円×100=250】となるので、このときの証拠金維持率は250%です。
証拠金維持率は次の項目で紹介するロスカットにも関係するため、リスク管理の面で重要な要素となります。
FX入門その② ロスカット
ロスカットとは強制決済のことです。
証拠金維持率が一定の水準を下回ると、証拠金以上の損失を出さないようにするためにポジションが強制決済されます。
多くのFX会社では、証拠金維持率が50%か100%を下回ってしまうとロスカットが発動します。
基本的にはロスカットを受けないような水準で取引をすることが大切なので、証拠金維持率を高く保てるようにしましょう。
高レバレッジはロスカットされやすくなるため、3倍程度に抑えることをすすめる。
レバレッジ (ドル/円のレートが100円と仮定) | 必要証拠金 | 証拠金維持率 |
---|---|---|
1倍 | 1,000,000円 | 2,500% |
2倍 | 500,000円 | 1,250% |
5倍 | 200,000円 | 500% |
10倍 | 100,000円 | 250% |
25倍 | 40,000円 | 100% |
ロスカットについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
マージンコールとは
マージンコールとは、含み損が膨らんだとき証拠金維持率を回復させるために、FX会社から追加入金を求められることです。
ロスカットがレッドカードだとすると、マージンコールはイエローカードのようなものです。
マージンコールが来た時点で証拠金の追加入金を行わないと、ロスカットされる可能性が高くなります。
証拠金に余裕を持たせたり、取引数量を減らすことで証拠金維持率を高い水準に保てます。
マージンコールについてもっと詳しく知りたい場合は、下記の記事もご覧ください。
FX入門その③ リスク
FXのリスクについても知っておきましょう。
なぜなら、リスクを理解してその対策を行うことで大損を回避できるからです。
リスク管理をおろそかにしているトレーダーは、勝ち続けることはできません。
下記の記事ではFXで失敗する理由や大損の回避方法を解説しています。
初心者にありがちなロスカットによる失敗
初心者によくありがちなのが、ロスカットによる失敗です。
なぜこういった失敗が起こるのかというと、マージンコールを放置したり、損切りポイントを決めずに取引をしているからです。
リスクを放置した取引は、投資とは呼べませんよね。
安定した取引を実現させるためには、リスク管理が重要でです。
ギャンブルトレードで一気に大損
レバレッジを最大の25倍かけ、1度に大きな利益を得ようとする考え方は非常に危険です。
なぜなら、1度の取引で一気に大損する可能性があるからです。
入門者の中にはFXをギャンブルと勘違いし一発逆転を狙ったトレードをしてしまう人がいますが、そのような考え方ならFXはやめるべきでしょう。
ハイリスク・ハイリターンのギャンブルではなく、損小利大を心がける投資だという意識を持つことが大切です。
FX入門その④ リスク回避
では上記のリスクを回避するには、どうしたらよいでしょうか。
ここでは、初心者でもすぐにできるリスク回避・軽減方法を紹介します。
この手法を取り入れ上手に取引してくださいね。
下記の記事では、リスクコントロールにもつながる資金管理について詳しく解説しています。
損切りを徹底する
ロスカットを受けない水準で取引するためには、損切りを徹底しましょう。
なぜなら、損切りを行えば損失を最小限に抑えられるからです。
あらかじめ自分で損切りポイントを決めておき、そのポイントに達したら潔くポジションを決済してください。
必要以上の損失を出さないためにも、きちんと損切りを行うようにしましょう。
レバレッジを1~3倍に抑える
レバレッジは3倍までに抑えることをおすすめします。
そうすることで、ロスカットされるリスクを大幅に軽減させられるからです。
高レバレッジによる取引は証拠金維持率が低くなってしまい、レートが少しでも下がればロスカットになってしまいます。
そのためレバレッジは1~3倍の範囲で取引をするようにしましょう。
レバレッジについてもっと詳しく知りたい場合は、下記の記事もご覧ください。
FX入門その⑤ 専門用語
FXでは様々な専門用語が出てきますが、その意味がわからないとFXの理解も深まりません。
そのためこの項目では、基本的な専門用語を5つ紹介します。
通貨ペア
通貨ペアとはその名の通り、取引する通貨と通貨の組み合わせのことです。
たとえば米ドルと日本円を取引した場合、通貨ペアは米ドル/円(USD/JPY)と表記されます。
通貨ペアの数はFX会社によって異なります。
基本的に初心者はメジャーな通貨ペアを選んで取引することをオススメしますが、将来的に幅広く取引を行いたい場合は、取り扱い通貨ペア数が多いFX会社を選ぶと良いですよ。
下記の記事では初心者が取引するのにおすすめの通貨ペアを紹介しているので、よければご覧ください。
為替レート
為替レートは、2国間の通貨を売買するときの取引価格のことです。
たとえば1ドル110円50銭というのは、米ドル/円の為替レートのことで、1ドルの価値が日本円で110円50銭だという意味です。
この為替レートは常に変動しており、そのことを為替変動と呼びます。
為替変動があるからこそFXで利益が出たり、損失が出たりするんです。
下記の記事では各通貨ペアのリアルタイムレートや為替レートの見方について解説しているので、よければご覧ください。
2wayプライス表示
2wayプライスとは、通貨ペアの売値と買値のことです。
たとえば上画像のように、為替レートは2つの価格が表示されています。
Bidは売値、Askは買値のことを指し、エントリーや決済するときは基本的にその価格で約定(売買が成立)されます。
また売値と買値は同額ではなく差がありますが、その差のことをスプレッドと呼びます。
下記の記事ではスプレッドについて詳しく解説しているので、よければご覧ください。
ポジションと決済
ポジションとは、外貨ペアの持ち高の状況のことです。
買ってから売るケースのことを「買いポジション」、売ってから買い戻すケースのことを「売りポジション」と呼びます。
また買いポジションは「ロング」、売りポジションは「ショート」と呼ばれることも多いです。
このポジションを決済することで、利益や損失が確定することになります。
また逆にポジションを決済しなければ、含み益や含み損があっても利益や損失が確定することはありません。
ポジションについてもっと詳しく知りたい場合は、下記の記事もご覧ください。
チャート
チャートとは、為替レートの値動きを価格と時間を軸としてグラフ化したものです。
チャートを見ることで、相場の流れを一目で判断することができます。
FX会社の取引画面などで見ることができ、チャートを見ながら今後の値動きを予測したり、売買のタイミングを見極めたりします。
チャートについてもっと詳しく知りたい場合は、下記の記事もご覧ください。
FX入門その⑥ 取引時間
為替市場は平日24時間いつでも開いています。
そのため平日なら深夜でも早朝でも、いつでも取引をする事が出来ます。
普段忙しくても、スキマ時間で稼げる理由はここにあります。
平日24時間いつでも取引が可能なため、外出先や旅行先などでも、スマホやタブレットなどでFXを行うことができるのです。
FXの取引時間についてもっと詳しく知りたい場合は、下記の記事もご覧ください。
24時間の間に起こる値動きの特徴
平日24時間空いている為替市場ですが、時間帯によって値動きの特徴が異なります。
世界3大市場と言われている東京・ロンドン・ニューヨークの時間帯は流動性が高くなり、値動きも活発になる時間帯です。
中でも16時~18時(サマータイムは15時~17時)のロンドン市場と、23時~翌1時(サマータイムは22時~24時)のニューヨーク市場はゴールデンタイムと言われており、この時間帯を主戦場としているトレーダーも多くいます。
逆に流動性が低くなるのは日本時間の早朝で、この時間帯はスプレッドが広がりやすい傾向にあります。
FX入門その⑦ 始め方
FXの始め方は簡単です。
基本的には以下の3ステップで始めることができます。
FXはすべて、FX会社を通して取引が行われるため、FX会社への登録は必須です。
FX会社を選ぶ際はスプレッドが狭いかどうか、スワップポイントが高水準であるか、信頼性が高いかどうかなど、様々な要素を考慮して決めます。
また少額で始めたい場合は、最小取引単位が1,000通貨単位から始められるところを選ぶと良いでしょう。
FX会社にはそれぞれ独自の取引ツールがあり、その使いやすさも重要な判断基準となります。
FX会社の選び方についてもっと詳しく知りたい場合は、下記の記事もご覧ください。
本番の取引を始める前に、デモトレードで練習しましょう。
デモトレードとは、仮想のお金を使って実際の取引とほとんど変わらない環境でFXを体験できるサービスです。
取引ツールの使い方や注文の仕方、テクニカル分析の使い方などを試すことができるので、FXの練習をするのに最適。
ミスをしても大切な資金がなくなることはないので、どんどん活用して学びましょう。
デモトレードについてもっと詳しく知りたい場合は、下記の記事もご覧ください。
デモトレードである程度練習したらいよいよ本番の取引を始めることになりますが、はじめは少額にしましょう。
なぜなら、デモトレードと実際の取引では、精神的負担がかなり違うからです。
プレッシャーから本番の取引では練習通りにいかないことも多いですし、いきなり大きな金額を投資すると予想とは逆に大きく動いてしまった場合、大損することにもなりかねません。
そのためまずは少額から始めて、少しずつ実際の取引に慣れていくようにしましょう。
FXを少額で始める方法は下記の記事で詳しく解説しているので、よければご覧ください。
初心者向けのFX口座3選
ここまで読んで、「FXをやってみたい!」という気持ちになった方に向けて、初心者向けのFX会社を3つ紹介します。
低コスト・使いやすさ抜群!デイトレに最適「GMOクリック証券」
スプレッド | ||
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米ドル/円(原則固定) 銭 | ユーロ/円(原則固定) 銭 | 豪ドル/円(原則固定) 銭 |
スワップ | 最小取引単位 | キャッシュバック |
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米ドル/円 円 | 通貨 | 円 |
- 米ドル円銭(原則固定)!全通貨ペア業界最小水準のスプレッド
- スマホ・PCのどちらも使いやすさ抜群の高性能な取引ツール
- 1クリックで即時注文できるスピード注文があるからチャンスを逃さない!
業界最小水準のスプレッドに各種手数料無料。低コストで取引できるため、取引回数が多くても安心。
取引ツールはスマホ・PCのどちらも使いやすく操作に迷いにくいため、スムーズに取引ができます。
スピード注文機能は迅速な売買ができるのでデイトレードには持ってこいのツールです!
業界最小!1通貨(ドル/円なら6円)から取引可能「松井証券」
スプレッド | ||
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米ドル/円(原則固定) 銭 (※1,000通貨までの注文の場合) | ユーロ/円(原則固定) 銭 (※1万通貨までの注文の場合) | 豪ドル(原則固定) 銭 (※1万通貨までの注文の場合) |
スワップ | 最小取引単位 | キャッシュバック |
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米ドル/円 円 | 通貨 | 円 |
- 業界最小!1通貨単位(ドル/円なら6円)から取引OK
- 手数料無料で少額でも低コスト取引が可能!
- もちろんスプレッドは業界最挟水準で提供中!
創業100年の総合ネット証券会社「松井証券」がついにFXを始めました!
1通貨単位からの取引ができるので、少額から始めたい人にはもってこいの口座です。
また、小ロット取引だと手数料が発生するFX会社が多い中、松井証券では一切手数料はかかりません。
レバレッジを「1倍」「5倍」「10倍」「25倍」の4つから選べるので、初心者でも資金管理がやりやすい!
低コスト!GMOインターネットグループのFX会社「GMO外貨」
スプレッド | ||
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米ドル/円(原則固定) 銭 | ユーロ/円(原則固定) 銭 | 豪ドル/円(原則固定) 銭 |
スワップ | 最小取引単位 | キャッシュバック |
---|---|---|
米ドル/円 円 | 通貨 | 円 |
- 取引通貨単位は「1000通貨」ドル円なら約5000円から取引OK
- 業界最狭水準のスプレッドを提供中!
- スマホアプリが使いやすい!
GMOインターネットグループのFX会社なので安心・安全!
また、チャート描画も使いやすく、オシレーター系指標にも描画ができる優れものです!
私も使っています。まじでアプリは一番使いやすい!
PCツールはブラウザ・アプリのどちらも用意されています。
初心者向けのFX入門本
FXの勉強をするのに、「インターネットの情報だけでは不安」という方もいるのではないでしょうか?
たとえばFXの専門書籍を教科書として使うのも、勉強方法のひとつです。
そこでこの項目では、初心者向けのFX入門本を紹介します。
「他にもFXのおすすめ本が知りたい!」という方は、下記の記事もご覧ください。
FX入門 まとめ
今回はFXの入門編として基本的なことを紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事を読めば、FXの仕組みや専門用語の意味、始め方がわかり、初心者でも始めやすい投資であることが理解できます。
では今回の内容をおさらいしましょう。
- FXは2国間の通貨を売買して利益を狙う投資方法
- 少額で始められる・手数料が安い・平日24時間取引できることがメリット
- 為替差益とスワップポイントで資金を増やせる
- レバレッジを高くし過ぎるとロスカットされる可能性が高くなる
- ギャンブルではなく投資としてFXを行おう
「FXを始めたいけれど、難しそうだから躊躇してしまっている・・・」
この記事を読んで、このような気持ちが少しでも軽減されれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。