FXのスキャルピングの利確・損切り幅の決め方が知りたい
目標pipsを設定するときの注意点は?
毎日20pips稼ぐにはどんな計画がおすすめ?
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
トレードスタイルによって取引1回あたりに狙える値幅は異なりますが、具体的に何pipsで利確・損切りをすればよいのか迷ってしまいますよね。
こんにちは!FXの歩き方編集部の河野です。
私がスキャルピングを行うときは、4~5pipsで決済するのが平均的です。
スキャルピングにおいて「〇〇pipsで決済すべき」といった決まりは無く、取引経験や資金量、相場の状況を考慮して決める必要があります。
今回は、スキャルピングの利益確定や損切りの目安、目標設定の注意点や1日20pips稼ぐコツまで詳しく解説します。
この記事を読めば、利確・損切りの設定の仕方や無理なく取引する方法がわかりますよ。
FXのスキャルピングとはどんな取引手法?
FXのスキャルピングは、数秒〜数分という短時間でエントリーと決済を繰り返して、小さな利益を積み上げて大きな利益を稼ぐ取引手法です。
その「小さな利益」って、具体的に何pipsなの?
と困っている方は多いと思いますので、次で詳しく解説します!
FXのスキャルピングでは何pips取ればいいのか
FXのスキャルピングは、何pipsで決済すべきという決まりはありません。
一般的には1回の取引で5pipsまでの利確を狙うのが目安とされているものの、実際のトレードではFXの取引経験や資金量、相場の状況を考慮して決めましょう。
FXのスキャルピングで1pipsずつ利確したら何円稼げるのか
米ドル/円のスプレッドを0.2銭とすると、1pips稼ぐためには1.2pips(=1.2銭)の利確が必要になります。
それでは1回1pips利確するといくら儲かるのか計算してみましょう。
取引量 | 1通貨 | 1000通貨 | 1万通貨 | 10万通貨 |
---|---|---|---|---|
1pipsあたりの利益 | 1銭 | 10円 | 100円 | 1,000円 |
1,000円の利益までに必要な 取引回数 | 10万回 | 100回 | 10回 | 1回 |
1pipsあたりの利益は、取引する通貨の量をかければ計算できます。
1銭(0.01円) × 1万通貨 = 100円
「たったの100円しか儲からないの?」と感じるかもしれませんが、塵も積もれば山となるんですよ!
1日に何円稼げるのか
スキャルピングで1日に稼げる金額は1回あたりの取引量で変わります。
同じ1pipsで利益確定しても、取引量の多さに比例して稼げる金額も増えるからです。
取引量 | 1通貨 | 1000通貨 | 1万通貨 | 10万通貨 |
---|---|---|---|---|
1pipsの利益 | 1銭 | 10円 | 100円 | 1,000円 |
必要最低資金 (レバレッジ3倍) | 41.6円 | 41,600円 | 41万6千円 | 41万円 |
(レバレッジ25倍) | 5円 | 5,000円 | 5万円 | 50万円 |
※(ドル/円 125円として計算)
上記の表からもわかるように、取引量を増やすほど稼ぎも必要資金も増えていきます。
1pipsを繰り返し稼げるようになれば、取引量を調整して大きな利益を狙えるのがスキャルピングの魅力です。
稼ぎは後からついてくる。まずはトータルで勝てるようになるのが大切だ。
取引になれない内はレバレッジを3倍以下におさえてリスクをコントロールしよう。
FXのスキャルピング取引で大切な3つの条件設定
スキャルピングは取引回数が多くなるので、取引条件を決めるのが大切です。
条件があいまいだと、損益も安定しませんよ。
- 取引する通貨ペア
- 利益確定ライン
- 損切りライン
スキャルピングは一瞬の判断を繰り返すので、取引のたびに迷わないように3つの条件をしっかり固めておきましょう。
設定条件①取引する通貨ペア
まずは取引する通貨ペアを決めましょう。
スプレッドが小さくてある程度の値動きがある通貨ペアを選ぶのがおすすめです。
具体的には米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円といったメジャー通貨がスキャルピングに向いています。
通貨によって値動きに特徴がある。
紹介した中でもポンド/円は値動きが激しいから、スキャルピングに慣れてから扱おう。
スプレッドが最安の米ドル円がおすすめ
スキャルピングを始めるのにもっともオススメな通貨ペアは米ドル/円です。
なぜならスプレッドが業界最安水準(0.2銭)なだけでなく、取引量が多く通貨の流動性が高いため突発的な動きが少ないからです。
また情報収集もしやすく、相場が読みやすいメリットもあります。
設定条件②利益確定ライン
利益確定ラインは3~10pipsで通貨ペアや取引時間によって調整しましょう。
なんだか値幅が広いなぁ・・・
通貨ペアや取引時間で値動きの勢いが違うので、獲得pipsを固定してしまうと相場のトレンドに柔軟に対応できなくなってしまいます。
たとえば、値動きが少ない日中は3pips、トレンドが発生しやすい21時以降は5pipsと目安を決めておけば調整しやすいです。
また、値動きの幅は専門用語で「ボラティリティ」といいます。前日、週間、月間のボラティリティをチェックすれば、値動きの目安がわかるので利確ラインを決める参考になりますよ。
ボラチェッカーで一目で確認できるので、取引前にチェックする習慣をつけておきましょう。
設定条件③損切りライン
損切りpipsは利益確定の値幅よりも小さく設定しましょう。
勝率を下げてでも早めに損切すれば、利益を狙えます。
たとえば、損切1pips:利益3pispなら勝率25%以上で利益になります。
低い勝率でも利益ゾーンに入っていれば、稼げるんだね!
「利益・損失・勝率」3つのバランスを調整して、損切ラインを設定しましょう。
FXのスキャルピングで目標pipsを設定する時の注意点3つ
目標pipsを決めるときの注意点を3つ抑えておきましょう。
- 金額ではなくpipsで設定する
- 無理に目標を達成しようとしない
- 日・週・月の目標を達成したらそれ以上欲張らない
少しでも稼ぎたいから、目安の中で最大の10pipsを目標にして頑張るぞ!
と意気込むのも大切ですが、上記の注意点を意識して頑張りましょう。
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。
注意点①金額ではなくpipsで設定する
ひとつ目は金額ではなくpipsを基準として目標を設定することです。
その理由は金額を基準にすると欲や焦りが出やすくなり、無理な取引に結びつきやすいからです。
「1日◯千円稼ぐ」ではなく、客観的な基準であるpipsを基準にしてください。
注意点②無理に目標を達成しようとしない
2つ目の注意点は無理して目標を達成しようとしないことです。
焦って取引判断を早まると、取引の根拠が薄くなって利益を出しにくくなるからです。
相場の状況を常に冷静にとらえて、目標達成が厳しそうなら無理な取引は控えましょう。
注意点③日・週・月の目標を達成したらそれ以上欲張らない
3つ目の注意点は、一定期間の目標を達成できたらそれ以上取引しないことです。
目標達成後の取引は、気が緩んで損失を出してしまう可能性があるんです。
余計な負けを取り返そうとして泥沼にはまり、トータルの損益がマイナスになってしまうトレーダーもいるので気をつけましょう。
FXのスキャルピングで1日20pips稼ぐためのコツ
最後にFXのスキャルピングの目標設定例として、毎日20pips稼ぐ方法を紹介します。
利益確定ラインを5pips、損切りラインを5pips、勝率60%とすると、
【(+5pips×20回×60%)-(5pips×20回×40%)=20pips】
となるので、取引1回あたり1pipsの利益だとすると20回取引する必要があります。
一方、利益確定ラインを10pips、損切りラインを5pips、勝率50%とすると、
【(+10pips×8回×50%)-(5pips×8回×50%)=20pips】
となるため、8回取引するだけで20pipsを達成できます。
このように勝率が低くても利益確定ラインを損切り幅より広く設定すれは、目標達成が早まることがわかりますね。
FXのスキャルピングにおすすめのFX口座
同じ獲得pipsでも取引するFX会社によって残る利益は変わります。
なぜなら、取引コストであるスプレッドがFX会社によって違うからです。
今回、スプレッドが小さく、スキャルピングを禁止していないFX会社を3つに厳選しました。
取引コストが低いFX会社を選んで、より多くの利益を積み上げていきましょう。
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スプレッド | ||
---|---|---|
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スプレッド | ||
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スワップ | 最小取引単位 | キャッシュバック |
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米ドル/円 銭 | ユーロ/円 銭 | 豪ドル 銭 |
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米ドル/円 円 | 通貨 | 円 |
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スプレッドは業界最狭水準、かつ約定率が高いので、低コストで安心して取引ができます。
PC版の取引ツールは、使いやすさ重視の「シンプルトレーダー」と機能性重視の「アドバンスドトレーダー」から選択可能です。
もちろんスマホアプリも使いやすく、売買比率や価格分布を閲覧できるので、デイトレードに有効活用できます!
FXスキャルピングの目標pipsの決め方 まとめ
上記で紹介した「FXのスキャルピングにおける目標pipsの決め方」を実践すると、今後はFXのスキャルピングの利確・損切り幅の決め方がわからないと悩まずにすみます。
またpips目標を決める際の注意点を踏まえて、スキャルピングで計画的に稼げるようにもなりますよ!
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- スキャルピングにおいて「何pipsで決済すべき」という決まりはない
- 利確の目安は3~10pips
- 損切りは早く!利益・損失・勝率のバランスを調整する
「とりあえず稼げるだけ稼ぎたい!」とルールを作らずに取引していると、たった一度の失敗でそれまでの利益を吹き飛ばしてしまう危険性があります。
そのためこの記事で紹介したpipsを基準とした利確・損切り計画の立て方を活用して、計画的に稼いでいきましょう。
また、スキャルピングはスプレッドが狭いFX会社をつかうのが利益に直結します。次の3社はスキャルピングを禁止しておらず、スプレッドも少ないので、取引の参考にしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
FXスキャルピングの目標pipsの決め方 Q&A
- 取引1回の利確は何pipsが目安?
-
3~10pipsを目安にするとよいでしょう。
特にまだ取引に慣れないうちは、5pipsまでを狙うのがよいかと思います。
- 損切りラインは何pipsがいいの?
-
利確ライン以下に設定しましょう。
利確・損切りが同じ値に設定されていると、トータルでプラスになりにくくなってしまうので注意してください。
- 効率的に利益をあげる方法は?
-
利確を損切り幅より大きくすれば、取引回数が少なくても目標pipsを達成しやすくなります。
【例:目標20pipsの場合】
①利確5pips、損切り5pips、勝率60%=取引20回で目標達成
②利確10pips、損切り5pips、勝率50%=取引8回で目標達成