FXのスキャルピングで使うべきテクニカル指標はどれ?
スキャルピングでテクニカル分析する時のコツや注意点が知りたい
テクニカル分析に強いFX会社はどこか教えて!
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
スキャルピングは数秒で取引が終わることもある手法。しかし勘だけで取引しようとするとかえって売買判断に迷い、短期売買としてのメリットが損なわれてしまいます。
こんにちは!FXの歩き方編集部の河野です。
勘に頼ったスキャルピングは適切な売買判断ができないので、非効率的な取引になってしまいます。
そこでこの記事では、スキャルピングに最適なインジケーターを紹介するとともに、その使い方や注意点を解説します。
この記事の内容を実践に取り入れれば、短期売買のメリットを損なうことなく勘に頼ったスキャルピングから卒業できますよ。
スキャルピングのテクニカル分析で使う
5つのインジケーター
テクニカル指標(インジケーター)にはたくさんの種類があるので、どれを使うべきなのか迷ってしまいますよね。
ここでは数多くのテクニカル指標のうち、スキャルピングに適したものを5つ紹介します。
- 移動平均線
- トレンドライン
- ボリンジャーバンド
- スローストキャスティクス
- RSI
それぞれの特徴と使い方を見ていきましょう
移動平均線(トレンド系)
移動平均線とは、過去の一定期間の為替レートの平均値を線で結んだテクニカル指標です。
英語では「Moving Average」といい、その頭文字をとって「MA」と呼ばれています。
移動平均線は短期・中期・長期の3本の線で表示され、相場の傾向や今後のチャートの動きを予測することができます。
使い方 基本はクロスで売買判断
移動平均線の短期が長期を下から上へ抜けた状態を「ゴールデンクロス」、短期が長期を上から下へ抜けた状態を「デッドクロス」と呼びます。
基本的にゴールデンクロスでは買いサイン、デッドクロスでは売りサインと判断。
その他にも、下記の状況で移動平均線を売買サインとして判断することが可能です。
- 移動平均線が横ばいまたは上昇でローソク足が上抜け:新規買い
- 移動平均線が上昇中でローソク足が一時的に下抜けてから上昇:押し目買い
- 移動平均線が上昇中でローソク足が下抜けせず再び上昇:買い増し
- 移動平均線が下降中でローソク足が大きくかい離して下落:短期で買い
- 移動平均線が横ばいまたは下降でローソク足が下抜け:新規売り
- 移動平均線が下降中でローソク足が一時的に上抜けしてから下落:戻り売り
- 移動平均線が下降中でローソク足が上抜けせず再び下落:売り乗せ
- 移動平均線が上昇中でローソク足が大きくかい離して上昇:短期で売り
トレンドライン(トレンド系)
トレンドラインとは、2点以上の上値同士または下値同士を結んだ線のことです。
トレンドラインは、ローソク足の上側に引かれる「レジスタンスライン」とローソク足の下側に引かれる「サポートライン」の2種類があります。
レジスタンスラインは高値の上限、サポートラインは安値の下限を見ることができます。
使い方 上昇トレンドは買い、下降トレンドは売り、レンジは高値売り・底値買い
トレンドラインが右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下降トレンド、横ばいならレンジと判断します。
上昇トレンドでは買いエントリー、下降トレンドでは売りエントリー、レンジでは高値売り・底値買いをするのが基本です。
ローソク足がトレンドラインの付近で反発するのを狙ったり、ブレイクすればトレンド転換を狙ってエントリーすることができます。
ボリンジャーバンド(トレンド系)
ボリンジャーバンドとは、為替レートが収まる確率を表したテクニカル指標です。
20日移動平均線を中心として、上から順に+1σ、+2σ、+3σ、−1σ、−2σ、−3σのボリンジャーバンドが書かれます。
ちなみに「σ」はシグマと読み、統計学でいう「標準偏差」の意味です。
チャートの動きがバンド内に収まる確率は、次の通りです。
- +1σから-1σの間=68.26%
- +2σから-2σの間=95.44%
- +3σから-3σの間=99.74%
使い方 ±2σのラインで逆張り
ボリンジャーバンドは、±2σにチャートがタッチしたら逆張りするのがおすすめです。
なぜならチャートの動きが ±2σ以内に収まる確率が95%以上だからです。
具体的には、チャートが+2σに到達した場合には売りエントリーし、−2σに到達した場合には買いエントリーします。
このように逆張りすれば高確率でチャートが反転するので、利益が得やすくなりますよ。
スローストキャスティクス(オシレーター系)
4つ目のおすすめテクニカル指標は、相場の売られすぎ・買われすぎを表す指標であるスローストキャスティクスです。
0〜100%の間を折れ線グラフが上下する形で表示されます。
スローストキャスティクスはストキャスティクスよりも反応が遅い分、ダマシにあいにくいのが特徴です。
使い方 80%以上で売り、20%以下で買い
スローストキャスティクスでの売買サインは、グラフが20%または80%のラインに達したときです。
折れ線グラフが80%を上回ったら買われすぎなので売りエントリーし、20%を下回ったら売られすぎなので買いエントリーします。
ただし70%ラインで売りエントリーしたり、30%ラインで買いエントリーするトレーダーもいるので、目安には個人差があります。
RSI(オシレーター系)
RSIも、相場の過熱感を折れ線グラフに表したテクニカル指標です。
スローストキャスティクスと同様0〜100%の間を上下する折れ線グラフで表現されます。
使い方 70%以上で売り、30%以下で買い
RSIは、70%以上に到達したら売りエントリーし、30%以下に到達したら買いエントリーすれば相場が反転して利益が出しやすいです。
なぜなら70%を超えると買われすぎ、30%を下回ると売られすぎと考えるトレーダーが増えるからです。
なおチャートの予測精度を高めるためには、【ボリンジャーバンドとスローストキャスティクス】か、【ボリンジャーバンドとRSI】の組み合わせがおすすめですよ。
勝率が高くなりやすい6つのチャートの形
買いポジション・売りポジションにおいて、それぞれ次の3つの状況のときは勝率が高くなりやすいので、チャートの形をよく覚えておきましょう。
先述したテクニカル指標とあわせて使うことで、よりエントリーする根拠を得られますよ。
- 直近の高値付近で反発
- ダブルトップのラインあたりで反発
- レンジのレジスタンスラインあたりで反発
- 直近の安値付近で反発
- ダブルボトムのラインあたりで反発
- レンジのサポートラインあたりで反発
FXのスキャルピングでテクニカル分析を行う時の3つの注意点
テクニカル分析は相場を予測する力になってくれますが、未来を100%予測できるわけではありません。
- テクニカル分析を過信しない
- テクニカル指標を同時に使い過ぎない
- 短めの時間足を使う
3つの注意点を知って、テクニカル分析に振り回されないようにしましょう。
テクニカル分析を過信しない
ひとつ目の注意点はテクニカル分析を過信しないことです。
その理由は、テクニカル分析で相場の動きを100%予測するのは不可能だからです。
テクニカル分析がエントリーのサインを出していても、サインとは逆方向の注文のほうが実際に多ければ、サインどおりには相場が動きません。
特に世界的ニュース発生時は、テクニカル分析が意味をなさないことが多いです。
テクニカル指標を同時に使いすぎない
テクニカル指標を同時に多用しすぎないことも大切です。
なぜなら、スキャルピングは短時間に反射的な取引判断を下す必要があるからです。
多くても、同時使用は3つまでにしましょう。
少しでも取引判断の精度を上げたい気持ちは判りますが、テクニカル指標が多すぎると、かえって混乱して取引判断に手間取ってしまいます。
短い時間足を使う
3つ目の注意点は短めの時間足チャートを使うことです。
その理由は、時間足が長いと数秒や数分単位の売買サインが読み取れないからです。
具体的には、1分足や5分足、長くても15分足を使ってください。
ただし、長期トレンドを把握するために、30分足や1時間足を組み合わせて使うのはトレードに効果的ですよ。
スキャルピングを行う際のポイント
スキャルピングを行う際のポイントは、次の3つです。
- ファンダメンタルズを意識しすぎない
- 長期の時間足も確認する
- 基本は順張りで取引する
スキャルピングをする時に役立つポイントなので、トレードの役にたててくださいね。
ファンダメンタルズを意識し過ぎない
スキャルピングの取引は、ファンダメンタルズは意識し過ぎないようにしましょう。
なぜなら長期目線のファンダメンタルズを意識し過ぎると、取引チャンスを逃したり適切な売買判断ができなくなる恐れがあるためです。
スキャルピングは短期的な値動きを狙う手法なので、テクニカル分析での相場判断が基本です。
ただし、重要な経済指標の発表があるときは相場が急変する可能性があるので、ファンダメンタルズ的なイベントがある日程や時間は把握しておきましょう。
特に初心者は、指標発表前は持っているポジションを決済して、エントリーを控えるのが安全よ。
長期の時間足も確認する
スキャルピングの取引時には1分足や5分足を使いますが、分析時には長期の時間足も確認しておきましょう。
なぜなら、1時間足や4時間足を確認することで、相場の大きな流れをつかめるからです。
全体的な流れは日足のトレンド方向に進みやすく、短期の時間足にも影響します。
長期の時間足を確認してから、1分足や5分足を使って売買判断をしましょう。
基本は順張りで取引する
スキャルピングの基本は順張りです。
なぜなら、順張りは逆張りよりも売買判断がしやすく、利益も伸ばしやすいからです。
特にトレンド相場では流れに乗って取引するほど利確チャンスが増えるので、スキャルピングで稼ぎやすくなります。
押し目買いや戻り売りのように逆張りを狙う手法もありますが、初心者はまず順張りをマスターしましょう。
FXのスキャルピングで稼ぐ3つのコツ
「FXのスキャルピングで稼ぐにはどうすればいいの?」とお悩みの方に、スキャルピングで稼ぐ3つのコツを紹介します。
- スキャルピングに適した通貨ペアを選ぶ
- ニューヨーク市場のオープンを狙う
- 損切りをする
コツをもっと詳しく知りたい方は、この記事を確認してくださいね。
スキャルピングに適した通貨ペアで取引しよう
通貨ペアによって向き不向きがあるので、スキャルピング向きの通貨ペアを選びましょう。
選ぶ際の基準としては、次の4点が重要です。
- 取引量が多い
- 値動きが大きい
- 値動きが読みやすい
- スプレッドが低い
具体的な通貨ペアとしては、米ドル円やポンド円がおすすめだ。
ポンド円は値動きが大きいうえに相場の動きが読みにくいので、初心者なら米ドル円から始めるのが良いだろう。
ニューヨーク市場のオープンを狙おう
アメリカのニューヨーク市場がオープンする時間帯を狙うのもコツです。
日本時間:21時~24時すぎ
その理由は、世界最大規模の為替市場が開くと、取引が活発になり相場の変動が大きくなるからです。
サラリーマンなら仕事が終わった後、主婦なら家事が落ち着いたタイミングがチャンスといえます。
損切りを徹底しよう
3つ目のコツは損切りを徹底することです。
なぜなら小さな利益を積み上げるスキャルピングにおいて、損切りができなければ「利小損大」のトレードになり、トータルの損益がマイナスになるからです。
スキャルピングは、ポジションの保有時間が短いですが「多少待っていればすぐ戻ってくるだろう」と軽い気持ちでポジションを塩漬けすると痛い目を見るので注意してください。
FXのスキャルピングでテクニカル分析向けのFX会社の選び方
テクニカル分析をしながらスキャルピングをするには、ストレスなく取引できるツールがあるFX会社選びが重要です。
また、スキャルピングは短時間に取引を繰り返すトレードスタイルなので、取引コストを無視していると損してしまいます。
さらに、スキャルピングを公認していないFX会社で取引すると、口座を凍結されるおそれがあるんです。
この項目では、FX会社を選ぶ際のポイントを2つ紹介します。
スプレッドが低く約定力が高いか
ひとつ目は、スプレッドが低く、約定力が高いFX会社を選ぶことです。
なぜならスプレッドが低ければ取引回数が多くてもコストを抑えられて、利益を圧迫されずに済むからです。
また約定力が高ければ、相場の変動が激しくても狙いどおりの価格水準で注文が通るため、快適に取引できますよ。
スキャルピングが禁止されていないか
スキャルピングそのものがFX会社によって禁止されていないかどうかもポイントです。
スキャルピングが禁止されているFX会社でスキャルピングを行うと、最悪の場合、口座が凍結され取引ができなくなります。
スキャルピング、つまり、短時間に大量の取引を繰り返す行為についてどういう決まりがあるのか、FX会社の取引約款を確認してから取引してください。
テクニカル分析が行いやすく、スキャルピングも可能なFX会社
最後に、テクニカル分析ツールが優秀でスキャルピングができるFX会社を3社に厳選して紹介しますね。
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スキャルピングに適したテクニカル指標と使い方 まとめ
この記事で紹介したテクニカル指標の使い方を実践すればスキャルピングの売買判断がしやすくなり、稼ぐコツを取り入れることで利益を出しやすくなります。
それでは最後に内容をおさらいしておきましょう。
- 移動平均線
- トレンドライン
- ボリンジャーバンド
- スローストキャスティクス
- RSI
- テクニカル分析を過信しない
- テクニカル指標の表示は多くても3つまで
- 短い時間足で売買判断
「スキャルピングのような早いトレードで、テクニカル分析なんてできるの?」と最初は思うかもしれません。
素早く売買サインを見つけて発注するコツを身につければ、少しずつ上達するので頑張ってください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
スキャルピングに適したテクニカル指標と使い方 Q&A
- スキャルピングにおすすめのテクニカル分析は?
-
移動平均線、トレンドライン、ボリンジャーバンド、ストキャスティクス、RSIがオススメです。
スキャルピングはダマシシグナルが多いので、トレンド系とオシレーター系指標を組み合わせて使いましょう。
- スキャルピングのチャート分析にオススメのFX口座は?
-
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- スキャルピングのチャート分析で注意することは?
-
分析指標を表示させすぎないこと、短時間足でトレードすることです。