FXのスリッページについて知りたい
スプレッドと何が違うの?
スリッページを抑えるにはどうすればいいの?
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
この記事で解説する「FXのスリッページの仕組み」を理解すれば、FX初心者でもスリッページを抑える方法が判ります。
「スリッページはに気づかず取引で損してしまっていた!」
なんてことにならないよう、最後まで読んで理解を深めてもらえたらと思います。
それではまず、FXのスリッページについて解説していきましょう。
FXのスリッページとは?
スリッページとは「トレーダーの注文レートと実際に約定したレートの差」です。
為替相場は常に変動しているので、トレーダーの注文どおりのレートで約定しない場合があるのです。
ちなみにスリッページの発生は「滑る」とも呼ばれ、トレーダーにとって不利な方向に滑る場合もあれば、有利な方向に滑る場合もあります。
スリッページとスプレッドの違いは?
一方、スプレッドは「通貨ペアの売値と買値の差」を指すので、スリッページとは別物です。
FX会社の取引画面で米ドル円の通貨ペアを見ると、買値(Ask)=105.333、売値(Bid)=105.330などと表示されていますね。
この時の差額(0.003円=0.3銭)がスプレッドで、トレーダーがFX会社に支払う実質的な手数料なのです。
FX初心者は混乱しやすいので、要注意だ。
スリッページ | スプレッド |
注文レートと約定レートの差 | 売値と買値の差 |
FXでスリッページが発生する原因
どうしてスリッページは発生するの?
スリッページが発生する原因は、FX会社がカバー先から為替レートのデータをもらい、トレーダーの注文を処理するまでに時間がかかるからです。
トレーダーはFX会社と直接取引するのではなく、FX会社を通してカバー先金融機関に注文を処理してもらいます。
トレーダーが注文してから、カバー先が処理するまでのタイムラグがスリッページです。
許容スリッページを設定して予防しよう
スリッページを防ぐには、FX会社の取引画面から「許容スリッページ」を設定しましょう。
許容スリッページとは「いくらまでスリッページの発生を許すか」を意味するので、設定しておけば相場の変動が大きい時に、注文レートから乖離したレートで約定するのを防げます。
ただし許容スリッページを少なく設定するほど、約定しにくくなるので注意してください。
許容スリッページを超えるとどうなるのか?
あらかじめ設定した許容スリッページを超えると、トレーダーが出した注文は約定せずに失効されます。
そのため許容スリッページ内で約定させたい場合は、新規で注文を出し直さなければなりません。
なお、FX会社によっては注文が約定した場合に通知メールを受け取れるサービスがあるものの、許容スリッページを超えたため約定しなかった場合の通知メールサービスはないので注意してください。
スリッページのメリット
スリッページにはデメリットばかりのように感じるかもしれませんが、スリッページがあるおかげで注文が約定しやすくなるのがメリットです。
例えば、許容スリッページをゼロに設定した場合、ほとんどのFX会社で注文が約定しなくなります。
しかし、多少のスリッページを許容すれば注文を約定することができ、相場に乗り遅れるといった機会損失を防げます。
スリッページのデメリット
一方、スリッページが発生すると2つのデメリットがあります。
デメリット①トレーダーの実質的な手数料になる
ひとつ目は、トレーダーの実質的な手数料になることです。
なぜなら、注文レートよりも不利なレートで約定すると、その差額分だけトレーダーの利益が削られるからです。
スプレッドは、原則としてFX会社が取引画面上に提示している金額で確定していますが、スリッページは実際に約定しなければ金額が決まらない不確定なコストといえます。
デメリット②取引チャンスを逃してしまう
取引チャンスを逃してしまうのもデメリットです。
せっかく儲かる売買ポイントに注文を置いていたのに、相場の変動が大きすぎて許容スリッページを超えると約定し損なうからです。
エントリーあるいは利益確定注文の場合はチャンスを逃すだけですみますが、損切り注文の約定を逃すとそのまま損失が膨らみ、ロスカットされるリスクもあります。
そのため損切り注文の許容スリッページは大きめに設定しておくほうが安全ですよ。
スリッページが少ないFX会社2つのポイント
「有利な方向に滑る可能性もあるけれど、不確定だからなるべくスリッページを抑えたい!」とお悩みの方向けに、スリッページが少ないFX会社の見つけ方を2つ紹介します。
- カバー先金融機関の数
- 利用しているサーバーの数
ポイント①カバー先金融機関の数
ひとつ目のコツは、カバー先が多いFX会社を使うことです。
その理由はカバー先が多いほど、FX会社の注文処理能力が高くなるからです。
カバー先が少なければ、経済指標の発表時にトレーダーの注文が殺到すると処理に時間がかかるので、スリッページが発生しやすくなります。
ポイント②サーバーの強さ
FX会社が使っているサーバーが強いかどうかもポイントです。
サーバーが弱いと、注文の処理能力が低くなるだけでなく、システム障害が起きた時に処理が止まってしまいます。
また大量の注文が殺到した場合、処理能力が低いため約定までに時間がかかり、より多くのスリッページが発生しやすくなるからです。
国内FX会社であれば、弱いサーバーを使っているところはありませんが、その中でも強さに自信のあるFX会社は前面にアピールしているので、気になったFX会社は公式サイトを見てみると良いでしょう。
スリッページが起こりにくいおすすめのFX会社
サーバーが強く、スリッページが少ないおすすめのFX会社を3社紹介します。
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FXのスリッページとは? まとめ
上記で紹介した「スリッページの抑え方」を実践すると、今後はスリッページが発生する原因が判らないと悩まずにすみ、スリッページが少ないおすすめのFX会社でコストを抑えて取引できるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- スリッページは「トレーダーの注文レートと実際に約定したレートの差」
- 予想外のスリッページを防ぐには、許容スリッページを設定しよう
- 損切り注文では許容スリッページを大きめに設定しておくほうが安全
「スリッページが邪魔で取引しにくい」と感じる人は、許容スリッページを調整して自分に合ったスリッページ設定を見つけてくださいね。
FXのスリッページに関するQ&A
- スリッページってなに?
-
スリッページとは「トレーダーの注文レートと実際に約定したレートの差」です。
FX会社のサーバーに急激な負荷がかかったりすると、発生します。
- スリッページとスプレッドの違いは?
-
スリッページは注文レートと約定レートの差、スプレッドは売値と買値の差です。
- スリッページがおきにくいFX口座はどこ?
-
ヒロセ通商です。
強靭なサーバーと数多くのカバー先によって、スリッページが起きにくいFX会社として有名です。
他のFX会社も約定実績を公開しているところが多いので、確認してみましょう。
どのFX会社にも言えるのですが、雇用統計発表時などのボラティリティ(流動性)が著しく高まるときは、スリッページが起きやすいので注意が必要です。