【19社比較!】FXのスプレッドとは?狭い方が良い理由と変動するケース

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スプレッドとは?

スプレッドってなに?
原則固定で狭いほうが良いのはなぜ?
スプレッドに関する注意点も知りたい!

この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。

スプレッドはFXの実質的な手数料となるため、軽視していると効率的な資産運用ができない恐れがあります。

こんにちは!FXトレーダーの河野です。

FXは取引手数料が無料であることが一般的で、取引にかかるコストはスプレッドがメインなんです。

そこで今回は、スプレッドに関して初心者でもその性質がわかり、コストを抑えてFXが行えるよう詳しく解説します。

この記事を読めばスプレッドの基礎や種類、コストを抑える方法や注意点がわかり、効率的にFXを行うにはどうすればよいのかが理解できます。

目次

【外国為替証拠金取引】FXとは?

FXとは異なる2国間の通貨を取引して利益を得る投資で、日本語では「外国為替証拠金取引」と呼びます。

通貨には売値と買値があり、その価格は常に変動しています。

通貨の変動を「為替変動」と呼び、買った時と売った時、または売った時と買った時の為替差により利益が出る仕組みです。

たとえば米ドルが1ドル100円の時に買い、120円の時に売ったとすると、差額である20円が利益になります。

FXの基礎知識

FXは外貨預金よりも手数料が安く利回りも良い。
さらに少額で始めることもできるため、投資初心者に向いた金融商品と言えるぞ。

スプレッドとは?

スプレッドとは、通貨の売値(BID)と買値(ASK)の差のことです。

取引画面を見てみると、それぞれの通貨の売値と買値には差があります。

FXの取引画面にあるスプレッド

たとえば上画像米ドル/円の場合、売値は108.956円、買値は108.958円となっており、0.002円(0.2銭)の差額がありますよね。

この差額がスプレッドです。

スプレッドの単位

スプレッドの単位は、次の2種類で表記されます。

  1. pips

銭は円の100分の1の単位であり、通貨ペアのうちひとつが日本円である場合に用いられます。

たとえば米ドル/円(USD/JPY)や豪ドル/円(AUD/JPY)、ポンド/円(GBP/JPY)やユーロ/円(EUR/JPY)など。

スプレッドが「銭」で表記されている例

一方のpipsは、日本円以外のすべての通貨ペアに用いられます。

たとえばポンド/米ドル(GBP/USD)やユーロ/ポンド(EUR/GBP)、米ドル/スイスフラン(USD/CHF)やユーロ/豪ドル(EUR/AUD)などのスプレッドは、すべてpips表記です。

スプレッドが「pips」で表記されている例

スプレッドの計算

米ドル/円のスプレッドが0.2銭だった場合に発生するコストを計算してみましょう。

銀行の外貨預金を行う場合、行きと帰りで計2回のコストが発生しますが、FXの場合は1回のみです。

0.2銭は1通貨あたりのスプレッドなので、たとえば1万通貨取引すると【0.2銭(0.002円)×1万通貨=20円】となります。

つまり、1万通貨あたり20円のコストが発生するということです。

スプレッドは新規注文を行った時点で、含み損益に反映される。
そのため取引はスプレッド分でマイナスからスタートするのだ。

通貨ペアやFX会社によって値は異なる

スプレッドは通貨ペアによって異なりますが、FX会社によっても異なります。

なぜなら、各通貨ペアのスプレッドはFX会社によって決められているからです。

たとえばGMOクリック証券の場合、米ドル/円のスプレッドは0.2銭原則固定ですが、 松井証券では0.2~1.6銭を変動します。

また自動売買を提供しているFX会社では、スプレッドが広く設定されているケースが多いです。

【主要19社比較!】各FX会社のスプレッド一覧

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スプレッド
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ドル/円ユーロ/円ポンド/円豪ドル/円公式サイト
0.2~0.9銭提示休止中詳細
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原則固定

原則固定

原則固定
詳細
  • 2024年5月10日更新。広告を含む場合があります。
  • ※1 SBI FXトレードのスプレッドは、1~1,000,000通貨の取引をした場合の基準値
  • ※2 [2024/4/22~5/31]期間のキャンペーンスプレッド。米ドル/円 0.0銭(8:00~翌4:00 5万通貨まで)、ポンド/円 0.0銭(9:00~翌3:00 5,000通貨まで)、豪ドル/円 0.0銭(9:00~翌3:00 1万通貨まで)、ユーロ/円 0.0銭(9:00~翌3:00 1万通貨まで)
  • 主要経済指標発表時等の急変時、国内外の休日や平日早朝など著しい流動性低下時はやむをえずスプレッドを拡大することがあります。メンテナンス時間(火-金 6:55~7:10、土曜日6:50~月曜日7:00、米国夏時間中は火-金 5:55~6:10、土曜日5:50~月曜日7:00)は適用時間に含まれません。

スプレッドは取引毎にかかる実質的な手数料

スプレッドはFXの実質的な手数料

スプレッドはFXにおける実質的な手数料です。

なぜなら、FX取引ではスプレッド以外のコストはほとんどかからないからです。

先述したようにスプレッドの値はFX会社が決めており、これがFX会社にとっての利益となります。

口座開設費や口座維持費、取引手数料は無料である場合がほとんどなので、スプレッドがFXにおける実質的な手数料となるんです。

ただし、自動売買を行う場合はスプレッドに加えて取引手数料がかかるケースが多い。
また裁量トレードを行う場合でも、取引量が小さいと手数料が発生することもある。

原則固定と変動制

スプレッドには例外を除き固定されているものと、小刻みに変動するものがあります。

前者を「原則固定」、後者を「変動制」と呼びます。

原則固定はFX会社によって定められたスプレッドがが固定された状態で為替レートが提供されます。(例外あり。)

一方の変動制はスプレッドが小刻みに拡大・縮小し、毎回コストが異なります。

海外FXのスプレッドはほとんどが変動制

海外業者のほとんどは、変動制スプレッドを採用しています。

なぜなら、多くの海外業者では「NDD方式」という取引形態を取っているからです。

NDD方式とは、ディーラーを介さずに取引が行われる方式で、トレーダーの注文が直接金融機関に送られます。

NDD方式のスプレッドは変動制

スプレッドの変動はその金融機関に準じているため、スプレッドを固定することができないんです。

国内業者はDD方式

国内業者の多くは、「DD方式」という取引形態となっています。

DD方式ではトレーダーの注文はディーラーを介してカバー先金融機関へ送られます。

DD方式のスプレッドは原則固定かつ狭い

DD方式を取っていると顧客同士の注文を相殺できるのが利点です。

たとえば、Aさんが110円で買い注文を出しているのと同じタイミングでBさんが110円で売り注文を出しているとすると、カバー先へは送らずにディーラーが注文を相殺します。

そうすることで、カバー先へ注文を送ることで発生する手数料を省き、スプレッドを原則固定かつ狭くすることができるんです。

スプレッドは原則固定かつ狭い方がいい理由

スプレッドは狭い方が利益を圧迫しない

スプレッドは原則固定かつ狭い方がトレーダーは取引しやすいです。

なぜなら変動制だと取引毎にかかるコストが異なり、広いと利益を圧迫してしまうからです。

たとえば毎回の取引で同じ値幅を取ろうとしても、スプレッドが変動制だと利益に差が出て資金管理が面倒になります。

またスプレッドが広いFX会社を使うと、他のFX会社よりもコストがかかり利益が出ても手元に残る金額が減ってしまいます。

取引量ごとにかかるコストの例

スプレッドが0.2銭1銭で、5円分の為替差益が出た場合を比較してみましょう。

1万通貨を取引したとすると、手元に残る金額は下記の通りです。

  • スプレッド0.2銭:【(5円-0.002円)×1万通貨=49,980円
  • スプレッド1銭:【(5円-0.01円)×1万通貨=49,900円

上記のように1万通貨の取引では80円の差になりますが、10万通貨なら800円、100万通貨なら8,000円の差になってきます。

スプレッドによる年間コスト計算

せっかく投資を行うのだから、利益が出たらなるべく多く手元に残る方がいいだろう。

スプレッドは原則固定でも変動する場合がある

スプレッドが変動する理由

原則固定のスプレッドであっても、変動する場合があります。

なぜなら、時間帯や事象によってスプレッドが拡大することがあるからです。

先ほど原則固定スプレッドの解説をしたときに、例外ありと記述しました。

その例外にあたるのが、次の2つのパターンです。

スプレッドが広がりやすい時間帯

スプレッドは広がりやすい時間帯があります。

市場参加者が少なくなり取引量が減少すると、スプレッドが拡大する傾向があるんです。

たとえば下記の時間帯はスプレッドが広がりやすいので注意が必要です。

  • 日本時間の早朝(ニューヨーク市場クローズ後)
  • 重要な経済指標の発表前後
  • 年末年始

スプレッドが広がるケース

突発的な事象があった場合も、スプレッドが広がりやすいので注意しましょう。

自然災害やテロ、経済に大きな影響を与える事件などがあると、スプレッドが拡大しやすくなります。

たとえば最近では新型コロナウイルスの感染拡大により、「コロナショック」が起きて為替レートが大変動、スプレッドにも大きく影響しました。

このような自然災害や、戦争など世界規模のニュースになるような事象が起きると、スプレッドは拡大しやすくなるぞ。

FX会社を選ぶときはスプレッドだけで判断しないように!

FX会社はスプレッド以外の項目も確認しよう

ここまでスプレッドの基本情報や原則固定かつ狭い方がいい理由を解説してきました。

しかし、FX会社を選ぶ際はスプレッドだけで判断しないようにしましょう。

なぜなら、他の項目もチェックしないと、思わぬ損失を招いたり効率的な資産運用ができない恐れがあるためです。

ではスプレッドの他に何をチェックすべきなのか。それは次の3つの項目です。

  1. 約定率
  2. 取引ツール
  3. スワップポイント

なぜこの項目が大切なのか、それぞれ詳しく見てみましょう。

約定率が高いと無駄な損をせずに済む

スプレッドの狭さに加えて、約定率の高さも大切です。

なぜなら、約定率が高ければ無駄な損を出さずに済むからです。

約定率とは、トレーダーの出した注文が提示されたレート通りに約定する確率のこと。

たとえば注文したレートと約定したレートが異なると、損失が膨らんでしまいます。

そのため約定率の高いFX会社を選ばなければ、スプレッドが狭い利点を活かしきれなくなってしまうんです。

使いやすいツールで誤操作を防ぐ

スプレッド以外にツールの使いやすさも大切

FX会社を選ぶときは、取引ツールの使いやすさも確認しましょう。

なぜなら、取引ツールが使いやすければ誤操作による損失を防げるからです。

たとえば取引ツールが使いにくいと、意図していない発注をしてしまい、それが原因で損失を出す恐れがあります。

操作性の良さや取引画面の見やすさ、注文の出しやすさなど、取引ツールの使いやすさも各FX会社で確かめましょう。

取引ツールの使いやすさは、デモトレードで確かめると良いぞ!

中長期運用ならスワップポイントもチェック!

中・長期運用を考えているのなら、スワップポイントの高さは重要です。

なぜなら、スワップポイントが高ければより効率的に利益を積み上げていけるからです。

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スワップポイント金利差により発生する利益のことで、ポジションを保有している間は毎日付与されます。

スプレッド同様、FX会社によって値が異なるため、なるべく高く設定されているFX会社を選んだほうが効率的です。

スプレッドが狭く使いやすいFX会社3選

それでは、先述した項目を考慮して厳選したFX会社を3つ紹介します。

スプレッドの狭さ、約定率、取引ツールの使いやすさ、スワップポイントの高さすべてにおいて高水準のFX会社は中々ありません。

そのため、FX口座は用途別に複数開設しておくと良いですよ。

これから紹介するのは私たちFXの歩き方編集部も実際に口座を持っているFX会社ですので、参考にしてみてくださいね。

低コスト・使いやすさ抜群!デイトレに最適「GMOクリック証券

スプレッド
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業界最小水準のスプレッドに各種手数料無料。低コストで取引できるため、取引回数が多くても安心。

取引ツールはスマホ・PCのどちらも使いやすく操作に迷いにくいため、スムーズに取引ができます。

スピード注文機能は迅速な売買ができるのでデイトレードには持ってこいのツールです!

低コスト!GMOインターネットグループのFX会社「GMO外貨

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PCツールはブラウザ・アプリのどちらも用意されています。

取引結果をグラフ化!問題点を分析して改善できる「DMM FX

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取引通信簿で分析しながらトレードをできるので、大負けしにくく、コツコツ稼げるトレーダーになりやすいと言えます。

FXのスプレッド まとめ

今回はFXのスプレッドについて解説しましたが、いかがでしたか?

この記事を読めばスプレッドがFXの実質的な手数料であることがわかり、コストを抑えるためにはスプレッドの狭いFX会社を選ぶ必要があると理解できたのではないでしょうか。

最後に今回の内容をおさらいしましょう。

まとめ
  • スプレッドとは通貨ペアの売値と買値の差のこと
  • スプレッドはFXにおける実質的な手数料
  • スプレッドは原則固定かつ狭い方がコストを抑えられる
  • 原則固定でも変動する時間帯や事象に注意しよう
  • FX会社を選ぶときはスプレッドだけで判断しないようにしよう
スプレッドが狭く使いやすいFX会社

※広告を含む場合があります。

取引量や取引回数が少ないと、スプレッドの差なんて気にならないかもしれません。
しかし、大口で取引したり回数をたくさんこなしていくと、大きなコストになります。

効率的に利益を積み上げるためにも、ぜひスプレッドが狭く原則固定のFX会社を利用するようにしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

FXのスプレッド Q&A

Q&A
スプレッドってなに?

スプレッドとは、通貨の売値(BID)と買値(ASK)の差のことです。

たとえば米ドル/円の売値が108.956円、買値が108.958円となっている場合、差額の0.002円(0.2銭)がスプレッドです。

【詳しくは、記事内の「スプレッドとは?」で解説しています。】

原則固定かつ狭い方がいい理由は?

変動制だと取引毎にかかるコストが異なり、広いと利益を圧迫してしまうからです。

スプレッドはFXにおける実質的な手数料となるため、コストを抑えるためにも原則固定かつ狭い方が良いんです。

【詳しくは、記事内の「スプレッドは原則固定かつ狭い方がいい理由」で解説しています。】

スプレッドに関する注意点はある?

スプレッドは原則固定であっても変動する場合があります。

時間帯や事象によってはスプレッドが拡大することがあるため注意が必要です。

また、FX会社を選ぶ際はスプレッドだけで判断しないようにしましょう。

他の項目もチェックしないと、思わぬ損失を招いたり効率的な資産運用ができない恐れがあります。

【詳しくは、記事内の「スプレッドは原則固定でも変動する場合がある」「FX会社を選ぶときはスプレッドだけで判断しないように!」で解説しています。】

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この記事の監修者

河野 裕のアバター 河野 裕 代表取締役

株式会社フォーカスワン 代表取締役


約13年前に外為オンラインで取引を始めたが、初心者にありがちな小さく稼いで、大きく負けるで一発退場。

その後、復活して取引を再開。2018年のトルコリラ暴落を経験しながら、早目の損切りで逃れ現在に至る。

FXのリスクと楽しさを感じながらも日々格闘中。

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