OCO注文ってなに?
どんな使い方ができるの?
OCO注文のデメリットはある?
為替レートがどちらに動くかわからないことも多いFX。そこで上手く取引するためには、状況に合った注文方法を活用する必要があります。
こんにちは!FXの歩き方編集部の河野です。
FXには様々な注文方法がありますが、「難しそう」、「よくわからない」と思っている初心者は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、初心者でも利益確定と損切りを同時に発注したり、相場がどちらに動くかわからないときでもチャンスを逃さないで取引できるよう、OCO注文について詳しく解説します。
この記事を読めばOCO注文の仕組みや使い方、注意点がわかり、相場の状況によって注文の使い分けができるようになります。
OCO(オーシーオー)注文とは?
OCO注文とは、2つの注文を同時に出しておき、一方が約定したらもう片方はキャンセルされる注文方法です。
新規注文を2種類出したり、利益確定と損切りの注文を同時に出せます。
テクニカル分析などで為替の動きを予想しても、完全な先読みは不可能なのがFXの世界。
レートが上下どちらに動いても利益を狙いたい場合や、保有中のポジションを決済させたい場合に効果的です。
OCO注文 2つの使い方
では、OCO注文の使い方の例を2つ紹介します。
OCO注文は指値と逆指値を使った注文方法。
指値や逆指値がまだよく理解できていない場合は、まず先に覚えてからOCO注文を学びましょう。
指値・逆指値については、下記の記事で解説しています。
【決済】指値売りと逆指値売りを行う場合
1米ドル=100円のときに買いポジションを持ったとします。
そこで為替レートが上がれば105円で指値売り(利益確定)、下がれば95円で逆指値売り(損切り)のOCO注文を発注。
そして、予報通りに相場が上がれば5円の利益が得られ、下がっても5円以上の損失を被らずに済みます。
ちなみにこの場合、利益確定注文が約定すれば、95円の損切り注文は消滅します。
【新規】逆指値買いと逆指値売りを行う場合
1米ドル=100円~110円の間で相場が動き続けていて、そろそろどちらかの方向にチャートが抜けそうな場合を想定します。
このとき、110円で逆指値買い・100円で逆指値売りの新規注文をOCOで発注。
そうすると、110円に達すれば新規で買いエントリー、逆に100円に達すれば新規で売りエントリーができます。
このようにOCO注文を活用すれば、ブレイクのタイミングを逃さず相場に乗れるのです。
レンジからどちらに抜けるかわからない場合に有効よ。
OCO注文のデメリット(注意点)
成り行きで新規注文を出して実際にポジションを持った場合、あらためてOCO注文を出す手間がかかるデメリットがあります。
たとえば、デイトレードやスキャルピングなど取引を頻繁に行う場合、決済のOCO注文を出すのが手間になるうえ、誤発注の原因にもなりかねません。
特に短期売買では、誤発注が命取りになる場合もあるので、注意しましょう。
デメリットを軽減させる方法
上記の問題は、新規発注時に決済のOCO注文を同時に出すと軽減できます。
新規注文時にOCO注文を同時に出すと、次の流れで取引できます。
- 成り行き注文の発注
- ポジションの保有の確認
- 決済注文の約定の確認
発注の手間が減れば、時間の節約にもなり誤発注も減らせるためオススメです。
OCO注文発注までの流れ(成り行き新規・OCO決済)
GMOクリック証券の取引画面を参考に、OCO注文を発注するまでの流れを見てみましょう。
- まず成り行き注文の設定を行う
- 「決済同時発注」から、「OCO」を選択
- 指値幅を指定
- 逆指値幅を指定
- 有効期限を選択
- 「確認画面へ」ボタンをクリック(タップ)
ここまでで注文完了です。
また確認画面へ行く前に、「確認省略」にチェックを入れれば、画面移動なしで注文を完了できます。
OCO注文取り消し方法
続いて発注したOCO注文を取り消す方法を見てみましょう。
「取消確定」を押せば、OCO注文の取り消しが完了します。
OCO注文が使いやすくて初心者におすすめのFX会社3選
注文をスムーズに行うためには、使いやすい取引ツールが大切です。
また相場を分析して適切な売買判断をするために、分析機能が優れていることも重要なポイント。
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OCO注文と関係性の深い2つの注文方法も覚えよう
FXには、様々な注文方法があります。
その中でもIFD注文やIFO注文は、OCO注文のように自動的な注文方法です。
利益を確実にしたい場合や損切りを徹底したい場合に使うと便利なので、覚えておきましょう。
IFD(イフダン)注文
新規注文と決済注文をまとめて出せる注文方法が、IFD注文です。
たとえば、現在のレートが1米ドル=105円の場合を想定します。
そこから100円に下がったところで新規の指値買い注文を、110円に上がったところで利益確定の指値売り注文の2つを出します。
相場が思惑通りに動けば、10円分の利益を得られる仕組みです。
IFD注文については、下記の記事で詳しく解説しています。
IFO(イフダンオーシーオー)注文
IFO注文は、IFDとOCOを組み合わせた注文方法です。
そんなIFO注文には、「新規注文」と「利益確定」さらに「損切り」をすべて一度で注文可能なメリットがあります。
たとえば、レートが100円に達したところで新規の指値買い、105円で利益確定の指値売り、95円で損切りの逆指値売りのIFO注文を出します。
相場が思惑通りに動けば新規エントリーができ、その後上がれば利益確定、下がれば損切りを自動で行ってくれる仕組みです。
IFO注文については、下記の記事で詳しく解説しています。
注文方法はデモトレードで練習しよう!
FXの注文方法は、デモトレードで練習しましょう。
本番前に各注文方法の仕方を学んでおけば、本番の取引でも迷わずスムーズに注文ができるからです。
まだ操作方法もよくわかっていないのに本番の取引を始めると、誤操作によりお金を無駄にしてしまう恐れがあります。
そのためデモトレードが行えるFX会社で、注文の仕方を練習しておくのがオススメです。
デモトレードについては、下記の記事で詳しく解説しています。
FX会社 注文機能 比較
OCO注文 まとめ
新規注文を2種類出したり、利益確定と損切りの注文を同時に出させるOCO注文。
この記事で紹介した「OCO注文の使い方」を理解すれば、今後はOCO注文をどう活用するかで悩むことがなくなり、相場の局面に合わせた適切な使い分けができます。
最後に今回の内容をおさらいしましょう。
- OCO注文は2つの注文を同時に出し、一方が約定したらもう片方はキャンセルされるの注文方法
- 決済では「指値売りと逆指値売り」、新規では「逆指値買いと逆指値売り」などで活用できる
- 新規注文を出すと同時にOCO注文も出すと手間がはぶけ誤発注も減らせる
OCO注文は利益確定と損切りを同時に発注できるスグレモノです。
上手に使いこなすことができれば「損小利大」を実現しやすくなるので、ぜひ活用してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
OCO注文 Q&A
- OCO注文ってなに?
-
OCO注文とは、2つの注文を同時に出しておき、一方が約定したらもう片方はキャンセルされる注文方法です。
新規注文を2種類出したり、利益確定と損切りの注文を同時に出せます。
- どんな使い方ができるの?
-
買いポジションの場合、指値売りと逆指値売りの決済注文や、逆指値買いと逆指値売りの新規注文として使うことができます。
【詳しくは、記事内の「OCO注文 2つの使い方」で解説しています。】
- OCO注文の注意点は?
-
成り行きで新規注文を出して実際にポジションを持った場合、あらためてOCO注文を出す手間がかかるデメリットがあります。
【詳しくは、記事内の「OCO注文のデメリット(注意点)」で解説しています。】