通貨分散投資ってなに?
通貨分散投資って儲かるの?
注意点やコツを知って、上手にリスクヘッジしたい!
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
通貨分散投資は、投資をするうえでリスクを軽減させるために使われる手法です。
この記事で解説するFXの通貨分散投資を理解すれば、FX初心者でもリスクを抑えて運用できるようになります。
それではまず「通貨分散投資の仕組み」から紹介します。
【前提】通貨分散投資とは
通貨分散投資とは、2つ以上の通貨ペアでポジションを取る手法です。
通貨分散投資では米ドル円、ポンド円、ユーロドルなど、複数の通貨ペアに投資します。
通貨分散投資は集中投資よりも損失のリスクを軽減できる一方、期待利益が減ったりポジション管理の手間がかかるといったデメリットがあります。
通貨分散投資の2つのメリット
まずは通貨分散投資の2つのメリットについて解説します。
- 損失のリスクを抑えられる
- さまざまな通貨ペアの勉強ができる
それぞれのメリットについて、以下で詳しく見ていきましょう。
メリット①損失のリスクを抑えられる
ひとつ目のメリットは、損失のリスクを抑えられることです。
なぜならひとつの通貨ペアが暴落しても、分散投資により損失を全額被らずに済むからです。
米ドル円に2万米ドルを集中投資するとします。
【米ドル円だけの運用】
米ドル円の為替レートが2円下がると損失は4万円です。
【米ドル円とユーロ円だけの運用】
米ドル円が2円下がっても、ユーロ円が1円しか下がらなかった場合、損失は3万円で済みます。
このように集中投資では4万円の損失が出ていたところ、通貨分散投資により損失は3万円に軽減できるのです。
メリット②さまざまな通貨ペアの勉強ができる
2つ目のメリットは、さまざまな通貨ペアの動きについて知識が身につくことです。
なぜなら、通貨分散投資は複数の通貨ペアに投資するため、相場を予測するために幅広い国について勉強する必要があるからです。
オーストラリアやニュージーランドは中国の景気にも左右されるなど、国によって為替変動の要因は違います。
通貨分散投資の3つのデメリット
一方、通貨分散投資には次のような3つのデメリットがあります。
- 期待できる利益が減る
- ポジションの管理に手間がかかる
- スプレッドの負担が増える
それぞれのデメリットについて、以下で詳しく見ていきましょう。
デメリット①期待できる利益が減る
ひとつ目のデメリットは、集中投資よりも期待できる利益が減ることです。
なぜなら、分散投資の対象とした全ての通貨ペアが、同じ幅だけ為替レートが上昇するとは限らないからです。
先ほどの例を使って、米ドル円に2万米ドルを集中投資するとします。
その場合、米ドル円の為替レートが2円上がると利益は4万円です。
しかし米ドル円とユーロ円に1万通貨ずつ分散投資した人は、米ドル円が2円上がってもユーロ円が1円しか上がらなかった場合、利益は3万円に減ります。
このように集中投資では4万円の利益が出ていたところ、通貨分散投資により利益は3万円に減ってしまうのです。
デメリット②ポジションの管理に手間がかかる
2つ目のデメリットは、ポジション管理に手間がかかることです。
なぜなら通貨分散投資は、複数の通貨ペアに投資するからです。
集中投資と比べて、含み損益や証拠金維持率といった資金管理の負担が大きくなります。
デメリット③スプレッドの負担が増える
スプレッドの負担が大きくなるというデメリットもあります。
その理由は、スプレッドが低い通貨ペア以外にも投資する必要があるからです。
GMOクリック証券のスプレッドは、原則固定で「米ドル円が0.2銭、ユーロ円が0.4銭」です。
【米ドル円に2万米ドル集中投資した場合】
2万米ドル×0.2銭=40円のスプレッドがかかります。
【米ドル円、ユーロ円に1万通貨ずつ分散投資した場合】
1万米ドル×0.2銭+1万ユーロ×0.4銭=60円に増えます。
このケースでは1回あたりのスプレッドの差は30円ですが、100回取引すれば3千円、1,000回取り引いすれば3万円になるので、長期的に見ると大きな金額になると思いませんか?
通貨分散投資は儲かるのか?
通貨分散投資は、利益を伸ばすよりは損失リスクを抑える投資手法です。
なぜならメリット①で解説したように、通貨ペアを分散することで損失のリスクを軽減できるからです。
そのため通貨分散投資は、より大きな利益を狙うのではなく、損失を減らして手堅く利益を上げたい人におすすめします。
通貨分散投資に向いている人・いない人
通貨分散投資って誰でもできるの?
向き不向きはある?
通貨分散投資に向いている人・向いていない人のタイプを紹介します。
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
損失のリスクを抑えたい人 | 複数のポジションが管理できない人 |
それぞれのタイプについて、以下で詳しく見ていきましょう。
向いている人:勉強が好きなマルチタイプ
通貨分散投資に向いているのは、いろいろなことに興味を持って勉強できるマルチタイプの人です。
なぜなら、通貨分散投資は複数の通貨ペアについて勉強したり、同時に複数のポジションを管理する必要があるからです。
普段からいろいろなニュースに興味を持つなど、アンテナを張れる性格であることも大切ですよ。
向いていない人:複数のポジションが管理できない人
一方、通貨分散投資に不向きなのは、同時に複数のポジション管理ができない人です。
なぜなら資金管理ができないとうまく利益が出せないだけでなく、ハイレバレッジな取引になり、わずかな為替変動でも大きな損失を出しやすいからです。
そのため手持ちの資金で許容できる損失を計算し、どれくらいのポジションなら取れるのか計算できる能力を身につけましょう。
通貨分散投資の2つの注意点
「通貨分散投資で損失を出さないためにはどうすべき?」というお悩みにお答えして、通貨分散投資の注意点を2つお伝えします。
- 投資する通貨を増やしすぎない
- 根拠を持って取引する
それぞれの注意点について、以下で詳しく見ていきましょう。
注意点①投資する通貨を増やしすぎない
ひとつ目の注意点は、たくさんの通貨ペアに投資しすぎないことです。
その理由は、投資対象を広げすぎるとポジション管理が難しくなるからです。
さらに情報収集の手間も増え、重要な経済指標・要人発言の発表を見逃して相場の急落に巻き込まれて、避けられたはずの損失を出すリスクも高まります。
目安としては一度に3種類以内に抑えてください。
注意点②根拠を持って取引する
2つ目の注意点は根拠を持って取引することです。
なぜなら、単にいろいろな通貨ペアを購入すれば分散投資ができると考えて、むやみにポジションを取る人がいるからです。
それだとギャンブルと同じなので、新たな通貨ペアを購入する時はきちんと相場を分析して、根拠を持たせましょう。
通貨分散投資の2つのコツ
「ずばり通貨分散投資のコツは?」というリクエストなお答えして、通分散投資のコツを2つ紹介します。
- メジャー通貨とマイナー通貨のバランスを取る
- 何種類の通貨に分散投資するのか決めておく
それぞれのコツについて、以下で詳しく見ていきましょう。
コツ①メジャー通貨とマイナー通貨のバランスを取る
ひとつ目のコツは、メジャー通貨とマイナー通貨をバランスよく投資対象に選ぶことです。
なぜなら南アフリカランドやメキシコペソ、トルコリラといったマイナー通貨ばかりに投資すると、為替変動が不安定になるからです。
米ドル、ユーロ、ポンド、豪ドル、NZドルといったメジャー通貨(先進国の通貨)とバランスよく投資しましょう。
一度に投資するのは3種類以内が適切なので、おすすめはメジャー通貨2種類とマイナー通貨1種類の組み合わせです。
コツ②何種類の通貨に分散投資するのか決めておく
2つ目のコツは、事前に何種類の通貨ペアに分散投資するのか決めておくことです。
その理由は、投資する通貨ペアの数を決めていないと、どんどんポジションの種類が増えていき、管理できなくなるからです。
今保有している通貨ペアが全て含み損になると、新たな通貨ペアで含み益を出したいと考えませんか?
そりゃ!損したら取り返したいからね!
そのまま芋づる式に通貨ペアの数が増えていくと、どんどん通貨分散投資の目的から離れてしまいます。
使いやすい・低コスト!初心者におすすめのFX会社3選
最後に、FX初心者に最適なおすすめのFX会社を3社紹介します。
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通貨分散投資で損失のリスクを軽減! まとめ
上記で紹介した「FXの通貨分散投資のコツ」を実践すると、今後はどの通貨に分散投資すればいいのか悩まずにすみ、損失のリスクと資金の管理をしながら安全にFXができるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- 通貨分散投資とは、2種類以上の通貨ペアに分けて投資する手法
- ポジション管理の手間が増えたり、スプレッド負担が大きくなるものの、損失のリスクを抑えられるのが特徴
- メジャー通貨2種類+マイナー通貨1種類の組み合わせがおすすめ
「分散投資の考え方がいまいち判らない」と最初は思うかもしれません。
そんな時はこの記事で紹介した通貨分散投資のコツを参考にして、上手にリスクヘッジをしてくださいね。
通貨分散投資に関するQ&A
- 通貨分散投資とは?
-
為替投資において、複数の投資先を持ち損失を分散させ、リスクを軽減させる手法です。
- 通貨分散投資のデメリットは?
-
期待利益が減ったりポジション管理の手間がかかるといったデメリットがあります。
- オススメの通貨分散の組み合わせは?
-
メジャー通貨2種類+マイナー通貨1種類の組み合わせがおすすめです。