トラリピ両建ては危ないの?
両建てのメリットとデメリットを知りたい
トラリピの両建てのやり方は?
この記事を読めば、上記の疑問や悩みを解決できます!
トラリピ両建ては、少ない資金でも大きなリターンを見込めますが、初心者にはおすすめできません。
なぜなら、リスク管理が難しくなり、相場の動きに合わせた調整が多くなるからです。
2019年からのトラリピ運用で、両建てを試しましたが、含み損が大きく膨らむ運用には冷や汗を流しました。
この記事を読み終えるころには、トラリピ両建てのメリット・デメリットがわかり、リスクを調整したトラリピ運用がわかりますよ。
トラリピの両建てとは?
トラリピの両建ては、一定レンジ内に買いと売り両方の注文を入れる投資手法です。
為替が上がっても下がっても利益が出るため、トラリピで大きく稼ぎたい投資家が採用します。
レンジ相場になっている通貨ペアで運用しやすい一方、トレンド相場には弱いという特徴があります。
利益を追求できる一方、投資の難易度が上がる手法です。
トラリピの両建ての基本的な使い方
トラリピ両建ては、どんな時に使うのかを解説します。
使い方を間違えると、利益が出ないだけでなく、大きな含み損を抱えてしまいかねません。
両建ての基本的な使い方を知って、失敗を避けましょう。
レンジ相場で利益を大きくしたい時
トラリピの両建ては、レンジ相場で利益を大きくする時に設定します。
その理由は、狭い範囲に注文し、為替がどちらの方向に動いても利益が出る戦略だからです。
買いと売りの注文を入れるので、注文本数と運用益が2倍になります。
注文本数を増やして、利益を大きくしたい場合に使うのが、トラリピの両建てです。
トラリピで両建てをするメリット
トラリピを両建てするメリットは、2つあります。
- レンジ相場で運用益が増える
- 資金量を変えずに注文本数を増やせる
両建ての良さを押さえておくと、トラリピへの理解が深まりますよ。
レンジ相場で運用益が増える
レンジ相場で運用益が増えるのが、両建てのメリットです。
同じ範囲に買いと売りの注文を入れ、決済される回数が増えるからです。
為替がどちらの方向に動いても利益が発生し、収益機会が増えます。
レンジ相場が続くと判断した場合、両建てで運用すると利益を大きくしやすいでしょう。
資金量を変えずに注文本数を増やせる
両建ては、資金量を変えずに注文本数を増やせます。
その理由は、売りと買いのポジションが相殺されるので、保有ポジションが多い方だけで運用できるからです。
買い注文 | 売り注文 | |
---|---|---|
必要証拠金 | 100万円 | 90万円 |
表のような場合、買い注文と売り注文の合計ではなく、金額が大きい買い注文の証拠金100万円のみが必要です。
買い注文と売り注文の証拠金で大きい金額が採用されるので、両建てしても必要資金は変わりません。
トラリピを両建てするデメリット3選
トラリピを両建てするデメリットは、3つあります。
- 含み損を常に抱える
- 注文の管理が大変になる
- 設定解除が難しい
運用前にデメリットを知っておくと、失敗の確率が低くなりますよ。
含み損を常に抱える
トラリピの両建ては、含み損を常に抱えます。
その理由は、為替がどちらの方向に動いても、含み損が発生するからです。
上図の赤枠に両建て設定した場合、為替が上方向に動けば売りの含み損が増え、下方向に動けば買いの含み損が増えるので、含み損がなくなる瞬間がありません。
常に含み損を抱えるのが嫌な人は、両建てしない方がいいでしょう。
注文の管理が大変になる
2つ目のデメリットは、注文の管理が大変になることです。
その理由は、両建てにすると注文本数が増え、設定解除や変更の作業が複雑になるからです。
注文本数が増える分だけミスの可能性も高まりますし、想定外の事態が起きた時の対応も難しくなります。
管理が複雑になって、手間がかかってしまうのがトラリピ両建ての特徴です。
設定解除が難しい
トラリピ両建ては、設定解除が難しいです。
その理由は、含み損を抱えた状態で、設定解除する可能性が高いからです。
トラリピの両建ては常に含み損があるため、設定解除時に必ず損失を確定させなければなりません。
設定解除のタイミングが難しいので、トラリピ両建ては上級者向きの設定だと言えます。
トラリピの両建てを活用した公式サイトのBuy&Sell戦略
トラリピの両建てを活用した公式サイトの戦略は、Buy&Sell戦略です。
豪ドル/NZドルを使った戦略で、買い注文と売り注文が重なっている部分があります。
上図の赤枠と青枠が重なる部分が両建てで、資金効率を高める戦略です。
レンジ中央付近で利益が大きくなり、レンジ両端で含み損が大きくなる戦略となります。
\ 自動でトラリピを運用してみよう /
※口座開設料・維持費 全て無料
トラリピの両建てをオリジナルで設定する方法
トラリピの両建てをオリジナルで設定する方法は、とても簡単です。
操作画面の画像付きで解説するので、確認しましょう。
買い注文を入れる
トラリピのトレード画面で、買い注文を入れます。
上図はドル/円に注文を入れた時の画像で、135円〜155円の範囲に買いの注文を入れています。
図はあくまで例なので、好みの本数とレンジを設定して、トラリピを注文しましょう。
同じレンジに売り注文を入れる
トラリピのトレード画面で、買いと同じレンジに売り注文を入れます。
上図はドル/円に注文を入れた時の画像で、135円〜155円の範囲に売りの注文を入れています。
買いと売り注文が終わったら、トラリピの両建ては完了です。
買い注文と売り注文のレンジを少しズラす応用戦略もあるので、トラリピに慣れている人は両建ての設定をアレンジしてみてください。
トラリピの両建ては初心者におすすめできない理由
トラリピの両建てが初心者におすすめできない理由は、3つあります。
- ミスが起こりやすい
- トレンド相場になった時の対応が難しい
- レンジアウトが起こりやすい
両建ては大損につながる可能性もあるので、必ず確認しておきましょう。
ミスが起こりやすい
トラリピの両建ては、設定ミスが起こりやすいです。
その理由は、注文本数が多くなり、複雑な設定になるからです。
売りと買いを間違えた場合、含み損が一気に広がり、取り返しがつきません。
大損につながるミスが起きやすいのが、トラリピの両建てを初心者におすすめできない理由です。
トレンド相場になった時の対応が難しい
トレンド相場になった時に対応が難しいのも、両建てをおすすめしない理由です。
両建てはレンジ相場向けの戦略で、トレンド相場に不向きです。
トレンド相場で含み損が膨らみ続けた場合、初心者はどう対処したらいいかわからなくなります。
レンジ相場以外の局面になった時の対処に困るので、初心者はトラリピでの両建てを避けましょう。
レンジアウトが起こりやすい
トラリピの両建ては、為替が設定範囲を飛び出すレンジアウトが起きやすいです。
その理由は、含み損が増えやすく、狭い範囲に注文する投資手法だからです。
両建ては含み損が増えやすいので、ハーフ&ハーフ戦略のような両建てしない戦略よりも、設定できる範囲が狭くなります。
レンジアウトすると収益が発生しなくなり、含み損が膨らみ続けるだけの状態になるので、初心者には対処が難しいです。
まとめ トラリピの両建ては初心者向きではない
トラリピの両建ては、初心者におすすめできません。
注文本数が増えて、設定の管理が複雑になり、ミスが起きやすくなります。
そんなトラリピの両建てについて、おさらいしてみましょう。
- 両建てを使うのは、レンジ相場で利益を大きくしたい時
- 設定は複雑になり、管理が難しい
- 初心者は両建てしないのがおすすめ
トラリピに投資した経験がない人や投資して間もない人は、両建て以外の戦略で運用するのがおすすめです。
両建て以外にも、稼ぎやすい戦略があるので、初心者向きの戦略でトラリピを運用しましょう。